教育資金のための保険とは?学資保険と低解約返戻金型終身保険を徹底比較!

教育資金 保険

妊娠・出産を機に子どもの将来を見据え、保険を考える人は多いと思います。そんな時に頼れる保険は、主に「学資保険」と「低解約返戻金型終身保険」。そこで今回は、これらの保険について詳しく見ていきましょう。

つか夫
ただいまー。
節子
おかえりなさい。あら、その紙袋どうしたんですか?
つか夫
いや、同僚の女の子がさ、明日から産休に入るからってお菓子くれたんだよ。
特に仲良かったからねー、早く戻ってきてほしいな……。
節子
産休育休をとって仕事に戻る女性は増えていますからね。
つか夫さん、子ども一人にかかる教育費、どれくらいか知っていますか?
つか夫
え、全然見当つかないな……500万とか……?
節子
全然違います。
幼稚園から大学まで全て公立だとしても、最低1,000万円はかかります。つか夫さん、そんな額払えますか?
つか夫
え、そんな急に言われても……。
いやでも、いくらか貯金があるんじゃないの?
節子
貯金もそうですが、保険で子どもの教育費をカバーする方法があるんですよ。
どのようなものがあるのか、ちょっと説明しますね。
つか夫
え、このまま玄関で……!?

 

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1.教育資金をつくる保険とは

教育資金をつくる保険

子どもの教育費をつくる保険は大きく2つ存在します。ひとつは「学資保険」。これは、子どもの教育費を着実に積み立てるための保険です。お子さん用貯金のようなものですね。

対して「低解約返戻金型終身保険」は終身保険のひとつで、契約者にもしものことがあった時に、教育資金として引き出しやすい保険です。

それぞれどのようなものか、簡単に説明しますね。

1-1.学資保険

学資保険とは、簡単に言うと、銀行の貯蓄の機能に「保障」がついたものです。

子どもが成長する過程で自分の身に何かあったら教育費はどうしよう?と不安になりますよね。そこで、契約者である親(多くは父親になりますが、母親や祖父母でも可能)に万一何かあった場合、それ以降の保険料の払い込みが免除になり、満期保険金は満額受け取ることができるのがこの保険の特徴で、「貯蓄+保障」がメインになります。

1-2.低解約返戻金型終身保険

低解約返戻金型終身保険は、その名の通り、保険料の払込期間中の解約返戻金を少なくする代わりに、保険料が割安に設定されている終身保険のことです。

保険料払込期間満了後であれば、好きなタイミングで解約返戻金を受け取れます。終身保険の一種なので、もちろん教育費以外の使い道も考えられます。学資保険と違って、保障は一生涯続きますし、解約さえしなければ返戻率が上がっていくのがポイントです。

 

2.学資保険は貯蓄性の高さがウリ!

教育資金 保険 貯蓄性

では、学資保険がどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう!

 

2₋1.学資保険は返戻率をとるか、保障をとるかで決まる!

学資保険は、教育費用を子どもが小さいうちに積み立てて、お金がかかる中学生や高校生、大学生の入学時に受け取る、というものです。

「なんだ貯金と変わらないじゃないか」と思ったかもしれませんが、学資保険として積み立てておく利点もあるんですよ。つか夫さん、どんな利点か知っていますか?

つか夫
うーん……払ったお金より多く戻ってくるとか?

金額に関しては、そうでもないんですよ。
実は、学資保険は返戻率(へんれいりつ)が低いといわれています。「返戻率」とは、払い込んだ額と満期に返ってくる額との比率をいいます。貯蓄をメインとする学資保険の場合、この返戻率は金利変動の影響を受けやすいんです。そのため、低金利時代の今、以前より学資保険を扱う保険会社が減っているのが現状ですね。

返戻率の相場はだいたい3~5%前後。例えば、3%の返戻率だとして100万円積み立てると、103万円になって戻ってくるんです。

つか夫
じゃあ、大学入学まで学資保険でお金を貯めても、3万円分しかお得にならないの?

そうなんです。だから学資保険は損だと考える人もいます。
でも例えば、まだ子供が小さくて、保険金を払っている最中に父親が亡くなるとします。母親が専業主婦の場合、貯金があったとしても、生活費用とこれからの教育費を同時に賄うのは困難ですよね。そもそも収入がなくなるのに継続して保険金なんて払えないですよね。

そんな時に学資保険は「保障」がつくんです。このように保険金を払っている世帯主が亡くなった場合、保険金の払い込みは免除され、かつ満期時にはしっかりと満期保険金が支払われます。

つか夫
なるほど。要は、それ以上お金を払わなくても、決まった分の保険金をもらうことができるんだね。

その通りです。
また、「育英年金」という保障付きの商品もあります。こちらの保険ですと、保険期間中に契約者が死亡した場合、その後、教育費として毎年一定額の年金が満期まで支払われるんですよ。こういった万一の時の保障があるのは、学資保険ならではの利点と言えますね。

逆に、保障をつけない場合(もしくはついていない保険商品)だと、返戻率が10%前後にまで上がります。返戻率をとるか、保障をとるか、それぞれのニーズに併せて考えることが大切ですね

 

2₋2.学資保険の仕組み

学資保険と一口に言っても、加入から給付まで、いくつかパターンがあるので、ここで紹介します。

2₋2-1.学資保険加入のベストタイミングは?

ズバリ、加入は早ければ早いほうが良いです。なぜなら、早いタイミングで加入した方が、支払金額が低く、返捩率も高くなるからですね。子どもが0歳か、5歳かの加入で月々の支払い額と返戻率が変わってくるので。

つか夫
なるほどなぁ。周りの人は、子どもが何歳になった時に加入しているものなの?

保険の商品により前後しますが、妊娠中から子どもが7~9歳までの加入が主流みたいです。それ以上子どもが歳を取ってしまうと、学資保険のうまみが無くなってしまうからですね。

また、契約者自身の年齢も若いと、保険料が安くなる学資保険もあるようです。子どもが生まれてすぐに加入しておけば、自身の年齢も含めてさらに保険料が安くなりますね。

 

2₋2₋2.学資保険の保険料は、短期間で払い込んだ方がお得!

学資保険では、保険料をいつまでに払いきるかも重要で、もちろん、こちらも早ければ早いだけお得です。小学生のうちに払い込みを完了させておくと、返戻率もグッと上がるようですよ。

ですが、短期間プランだと毎月の保険料が高くなります。そのあたりの兼ね合いも家計と相談した方が良さそうですね。

 

2₋2-3.学資保険の給付パターンは2つある!

学資保険の満期は18~22歳が主流です。そう聞くと、その満期までお金が一切戻ってこないのか、と不安に思う人もいるかもしれませんね。

ですがご安心を。保険会社にもよりますが、学資保険は保険金をこまめに受け取るか、まとめて一気に受け取るか、給付方法を選択することができますよ。

また、中学や高校の入学金など、まとまったお金が必要になる時にその都度受け取れる「祝い金」というオプションのついた学資保険もあります。この祝い金は、満期まで据え置くこともできるので、大学入学時にたくさんお金が欲しい方は、一気に受け取る選択もできますよ。

要は、選択次第でお金の受け取り方を変えられるというわけです。

 

 

2-3.学資保険はこんな人におすすめ

教育費がかかる時に確実に教育資金を貯めておきたい人の方が、学資保険はおすすめ”ですね。

つか夫
その理由は?

返戻率がそこまで高くないですが、死亡保障が付いているからです。他の貯蓄型保険の方が、もっと高い返戻率を持つ保険商品を探すことができます。なので、貯めたら貯めた分だけお得になることを重視している人には、学資保険はあまり魅力的に映らないと思います。

ですが、子どもにお金がかかる時に、確実に貯蓄を残しておきたい人には学資保険は合っています。返捩率は低いですが、その分死亡保障が付いているので、一家の大黒柱に万が一のことがあっても、教育資金だけはしっかり確保できるからですね。

つか夫
教育資金の確実性を取りたいなら学資保険ってことなんだね。

そうですね。
ちなみに、学資保険で気をつけたいのは「解約金」です。学資保険は払い込みの途中で解約してしまうと、大きく損をするようにできています。このような現象を「元本割れ」といいます。要するに払った額より返してもらえるお金が少なくなるんですよ。

まぁ、学資保険に限らずだいたいどの保険も元本割れはよく見られますが、加入する際は「解約すると損をする」と頭に置いておくと良いですね。

 

 

 

3.低解約返戻金型終身保険は自由度が高い

教育資金 保険 自由度

一昔前までは、教育費の保険といえば学資保険でしたが、ここ最近、低解約返戻金型保険が教育資金として注目されています。具体的にどういったものなのか、見ていきましょう。

3-1.低解約返戻金型終身保険は、お得な終身保険のひとつ

つか夫
なんだかややこしい名前だな……。

そうですね。でも仕組みはそんなに難しくないですよ。低解約返戻金型終身保険は終身保険のひとつです。解約返戻金というのは、保険料を払っている途中で解約した時に戻ってくるお金のこと。そのお金が低く設定されているので、この保険は「低解約返戻金」型終身保険という名前が付いているんです。

低解約返戻金型終身保険というのは、払込期間中に解約すると元本割れして大損になるものですが、教育資金として注目されています。そこには大きく理由が2つあるんです。

 

3-1-1.理由①:解約時期が選べる

低解約返戻金型終身保険の良さは、払込満了後であれば解約時期を自由に選べるところです。

例えば、教育資金を貯めようと考えて保険に加入しましたが、収入が増えたからわざわざ保険金をもらう必要がなくなった、ということも考えられますよね。その時に、学資保険だと満期金として受け取る以外に方法はありませんが、低解約返戻金型終身保険なら、据え置くことができます。大学入学資金、結婚資金、病気、老後の海外旅行など、今後お金がかかるさまざまなシーンで、自由に解約して保険金をもらうことができるんですよ。

なので、他の使い道を視野に入れつつも、とりあえず教育資金として貯めようと加入する人が多いようです。

また、解約時期を延長すればするだけ解約返戻率が上がっていくので、受け取る額が増えていくのも魅力的ですね。保険会社によっては、払込満了後に、こまめに保険金を受け取ることができる低解約返戻金型終身保険もあるようです。

でも絶対に忘れてはいけないのが、払い込みの途中で解約するのは大損!ということです。家計の状況にあわせて、利用は計画的にしなければいけませんね。

 

3-1-2.理由②:終身保険の保障が手厚い

低解約返戻金型終身保険は終身保険の一種なので、万が一の時の保障が手厚いです。

具体的には、契約者が死亡または致命的な障害を負った場合、すぐに保険金がおりる点が挙げられますね。学資保険でも同様に保障はつけられますが、祝い金のタイミングか満期金でしか保険金を受け取れませんので、契約者に何かあってもすぐにお金が受け取れないんですよ。

契約者の身に何かあった時、すぐに保険金が下りるのは、低解約返戻金型終身保険の良さといえます。

 

3-2.低解約返戻金型終身保険加入のベストタイミングは?

低解約返戻金型終身保険の加入も、早ければ早いほど良いですね。学資保険と違って、保険金の対象を子どもにする必要はありませんので、妊娠する前から加入することも可能ですしね。

 

3-3.低解約返戻金型終身保険はこんな人におすすめ

子どもの教育資金以外にも保険金の使い方を視野に入れておきたい人に、低解約返戻金型終身保険は向いています。

「とりあえず、教育資金を貯める目的で加入して死亡保障をつけておこう。いざなったらもらう時期を変更して他の使い方もできるしね。」という風に考えられる保健ですからね。

気をつけたいのは、払込期間での解約金が少ないことです。ご家庭の収入を考えて、払い切れる額で保険金額を設定しなければ、あとで痛い目に遭ってしまうので注意が必要ですね。

 

 

4.ニーズに合った保険を検討しよう!

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正直なところ、教育資金をつくる方法はいくらでもあります。保険に限らず定期預金として銀行で貯金することもできますし、自分で貯金して管理したって良いんです。

ですが、そこでなぜ保険を選ぶかといったら、「保障」があるからですね。保険は万が一の備えのために入るものですから。

別に、教育資金のために保険に入らなくても、保険の種類はたくさんありますから、個人でもっと割の良い保険に入って万が一に備えることもできます。また、ひとつに絞る必要もありません。いくつかの保険をかけあわせることも賢いやりかたです。

それぞれの家庭にそれぞれの事情があるのは当たり前ですので、何をメインに教育資金集めを考えるのかを良く考えた方がいいですね。

5.まとめ

  • 教育資金をつくる保険には、主に「学資保険」と「低解約返戻金型終身保険」がある
  • 学資保険は満期が決まっているため、低解約返戻金型終身保険に比べて自由度は低い
  • 学資保険は加入も払込も早ければ早いほど返戻率が上がる
  • 低解約返戻金型終身保険は解約時期が自由なので、使い道も多種多様な終身保険
  • 低解約返戻金型終身保険は解約しなければどんどん返戻率があがる
  • 教育資金の貯め方は、自分のニーズに合わせて考えること
つか夫
もし子どもが生まれて、僕に何かあった時、節子は働いてないから、収入がいきなりなくなっちゃうよね。それを思うと、うちは子供の将来を考えた保険に入る必要がありそうだね。
節子
そうですね。でも、それがリストラだった場合、途中解約は大きな損になります。難しいところです。
つか夫
そんな縁起でもない話しないでよ……。
でも確かに、解約金には気をつけないと危険だよね。早いうちからコツコツ払って、ちゃんと子どもの教育資金を積み立てないとね!

 

 

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