妊娠・出産は人生で大きなイベントであり、期待と不安が入り混じる期間。安心して過ごすためには、どのような保険を検討すべきなのでしょうか?また、そもそも医療保険は妊娠・出産で適用されるのでしょうか?
そっか……そっか!やったね、これで僕たち親になるんだね!
節子、ありがとう……。本当にうれしいよ。
今日は宴だ!!
それで、これを機にしっかりと保険を見直そうと思うんですよ。
この子のためにも、これからの私たちの生活のためにも。
節子には出産に集中してもらいたいから、余計な心配事を減らすためにそうしよう。
けど、何をどう見直したら良いのかな。というか、妊娠・出産って医療保険適用されるんだっけ?
保険の見直しに行く前に、つか夫さんにもいろいろ教えておきますね。
目次
1.妊娠・出産に医療保険は適用されるの?
そもそもの話ですが、妊娠・出産は病気ではないので基本的に医療保険が適用されません。個人で入っている医療保険も、公的な健康保険もですね。
まじです。ただ、絶対に適用されないわけではありません。異常妊娠・分娩の時には、例外的に医療保険が適用されます。
2.医療保険が適用される異常妊娠・分娩の種類
異常妊娠・分娩の場合は医療保険が適用されます。以下のようなケースが、異常妊娠・分娩で起こりうる症状です。
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保険会社や保険商品によって対象外になるものがあったり、医師による診断書をもとに保険会社が最終判断を行ったりと、適用されない場合も多々あります。ですが、基本的にはこういったケースに給付金が支給されるわけですね。
そうですね。
子どもを産む期間というのは、父親であっても母親であっても、たくさんの心配事を抱えます。できる限り、安心できるような環境を整えておくべきでしょう。
そのためには、こういった万が一の異常妊娠・分娩に対して保障をかけておくことが大切ですね。
ちなみに、妊娠が発覚してから医療保険に加入しようとすると、加入条件が付いてしまいます。特定部位不担保条件と呼ばれるものですが、要は異常妊娠・分娩での保障を一部または全部保障しないという内容です。妊娠・出産で万が一のことがあっても、医療保険を利用することができなくなってしまうんですよ。
妊娠・出産に備えて医療保険に入ろうと考えている場合は、妊娠が発覚する前に保険を見直した方が良いですね。
3.妊娠・出産で見直したい保険とは?
じゃあ、見直すべきは医療保険だけで良いのかな?
医療保険に加えて、学資保険や生命保険も見直したいところですね。それぞれどんな内容を見直すべきか、詳しく見ていきましょう。
3-1.医療保険
医療保険では保障内容を見直すというよりも、まずは加入するところから始めるべきです。妊娠してからだと変に条件を付けられてしまいますので、できる限り早い段階で検討しておくのが良いでしょう。
加入する意味としては、いざという時の金銭的負担をなくすこともありますが、何よりも医療保険に入っているという事実で妊娠・出産の不安を和らげるところが大事だと思います。
実際、異常妊娠・分娩になる確率は当然自然分娩よりも低いので、自然分娩となって医療保険が適用されないケースの方が断然多いですしね。
なので、保障金額は日額入院給付金が5千円、手術給付金が5万円で十分でしょう。もちろん、保障金額を手厚くしてより安心したいという方は、日額入院給付金を1万円、手術給付金を10万円にするのもありです。
ただ、支払う保険料との兼ね合いは無視できませんので、そこを踏まえた上で検討しましょう。
3-2.学資保険・生命保険
家族が増えるのに伴い、生命保険の保障内容は確実に見直したいポイントです。産まれてくる子どもの教育費も一緒に考えていくのがベターですね。
とにかく見直したい点は、加入している生命保険で保障金額が足りるかどうかです。子どもができると、今までよりもお金がかかるようになります。教育費だって安くはありません。
万が一のことがあった時、残された家族が当面生活していけて、教育費もきちんとまかなえるような保障金額を検討すべきすね。最低でも1000万円の保障金額は用意したいところ。大学に行くことまで考えると、子ども1人にかかる教育費は1000万円を超えてしまいますからね。
ただ、子どもが産まれればその分月々の生活費が増えますし。出産前後は何かとお金が必要になります。一定の保障金額は確保したいところですが、月々の支払いが厳しいようなら無理はしないことです。
無理をしてしまい、結局途中で解約してしまうのが一番損です。満期前に解約しますと、戻ってくる解約返戻金が元本割れしてしまいますので。
学資保険で教育費を貯めるってのはあり?
学資保険も保障と貯蓄を合わせて考えられますので、一つの手です。お金がかかる大学入学時期に合わせて、支払期間を設定できますしね。
学資保険以外にも、終身保険を15年や20年の短期支払いにして貯める方法もあります。30年や35年といった長期間で支払うよりも、満期で返ってくる解約返戻金の金額が多くなるので、銀行よりも高い利率で貯金できますよ。
長期間だと満期でもらえる解約返戻金は支払った保険料の110%~115%くらいですが、短期間で支払えば120%を超えることも。
満期が来たらすぐに解約しないといけないわけではないので、貯金に余裕があればそのまま貯めておきましょう。時間が経てば経つほど、利率はどんどん高くなっていきますよ。
もちろん、保険の商品によって利率にはかなり違います。けれど、短期間で支払う方が確実に利率は高くなります。
そうですね、やはり長期間に比べて高くなります。
保障金額を減らすと保険料を安くできるので、一つは短期間で支払う貯金用の保険、もう一つは長期間で支払う保障用の保険、と分けて加入する人もいるようです。
家計や生活環境に合わせた選び方をおすすめします。
4.妊娠・出産では公的制度を活用すべし!
妊娠・出産では、保険以外にも多くの公的制度が私たちを援助してくれます。
例えば、出産育児一時金。産まれた子ども一人につき、42万円が保健機関から支給される給付制度となっています。他にも、自治体負担してくれる妊婦健診費の助成金や支払った医療費の一部が戻る高額療養費制度など。
これらの制度はどれも医療保険と併用して利用することができます。どちらもしっかりと活用していき、妊娠・出産に対する不安を解消していきましょう!
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5.まとめ
- 妊娠・出産では基本的に医療保険は適用されない
- 異常妊娠・分娩の場合には、医療保険は適用される
- 妊娠・出産では医療保険・学資保険・生命保険を見直すと良い
- 妊娠・出産を援助してくれる公的制度があるので、医療保険と併用して活用するべき
私もやっぱり不安は大きいですしね……。
あれ、待って。節子妊娠してるからこれから医療保険入ってもだめじゃん!!!
なんてこった……。
医療保険はもう加入してありますから。
じゃあ、見直したいのは生命保険?
不安もありますが、それ以上に私は楽しみなんです。
産まれてくる子どもが幸せになれるよう、できることはしておきたいなって。