自分で申請すると何倍もお得!ESTAの申請方法を徹底解説

ESTA申請

アメリカへ行くときに必要となるESTA。
ESTAの取得を旅行会社や代理申請サービスなどに頼むと、多くの手数料を取られてしまうので、自分で申請した方がお得です。
とは言っても、申請のやり方が良くわからない人も多いはず。
どうやら節子もそのうちの1人のよう。
つか夫がその様子を気にかけ、ESTAの申請方法を具体的に教えているようです。

節子

うーん……。

つか夫

あれ、そんなに唸ってどうしたのさ。

節子

あ、つか夫さん。
その、ハワイに行くためにはESTAというものが必要らしいのですが、申請方法がいまいち掴めなくて。
代理申請サービスに頼むと高いと聞いたので、自分でやっていました。

つか夫

機械音痴な節子がパソコンを睨んでいると思ったらそういうことだったのか。
確かに、代行サービスに頼むと申請料金が何倍もかかるから、自分で申請した方がお得なんだけど、そもそもESTAってなんだかわかっている?

節子

いえ、あまり詳しくは……。

つか夫

じゃあ、まずはESTAについて教えてあげるね。
それから一緒に申請方法を確認していこう。

節子

お願いします!

つか夫

それにしてもESTA申請だなんて、急にどうしたんだろう節子?

1.そもそもESTAとは?

つか夫

ESTAは電子渡航認証システム(Electronic System for Travel Authorization)といって、ビザなしでも入国できるのかどうかを前もって審査するシステムのことなんだ。
名前の通り、インターネットでESTAの申請・取得をするんだ。
ビザ免除プログラムといって、アメリカへ観光やビジネスで短期間(90日以内)滞在する渡航者は、ビザの代わりにこのESTAを取得しないといけないんだよ。
簡単に言えば、ESTAはアメリカへ入国するために必要なものってところかな。
米国国土安全保障省によって義務化されているから、アメリカへ行くには必ず取得しないといけないんだ。

節子

入国許可証の電子版といったところなのですね。
いつまでに取得しなくてはならないのですか?

つか夫

目安としては、飛行機や船に搭乗する72時間前って言われているね。
最悪、出国する前に取得できていれば大丈夫
出国間際になってESTAの申請を忘れていたことに気づいた場合でも、インターネットを使える環境があれば、その場でESTAを申請・取得することも可能だよ。可能だけど……。

節子

歯切れが悪いですね。
直前の申請だと何かしら問題があるんですか?

つか夫

そう、あるんだ。
ほとんどの場合は申請が終わって数分後に承認を受けられる。
つまり、ESTAをすぐに取得できるってことね。
でも、申請内容が間違っていたり不備があったりすると、ESTAの申請が拒否されたり、保留となって承認を得るまでに72時間もかかったりすることがあるんだ。

節子

そうなると、飛行機や船に乗れない可能性がでてくるというわけですね……。

つか夫

その通り。
遅くとも、ESTAは出発する前日までには取得しておいた方がいいね。
ESTAは一度取得すると2年間は有効なんだけど、パスポートの有効期限が切れると無効になるから気をつけてね。

2.ESTA申請料金は14ドル

つか夫

アメリカへ入国するのに必要なものって聞くと、申請料金は高いんじゃ……って思うかもしれないけど、そんなことはないんだ。
公式ホームページで申請をすると、費用は1人14ドルだよ。
ただし、クレジットカードでしか支払いができないから注意してね。

節子

旅行会社や代理申請サービスに頼むと高くなると聞きましたが、本当ですか?

つか夫

そうだね。
サービスを行う会社にもよるけど、申請料金が50ドルを大幅に超えるところもあるよ。

節子

3倍以上も……。
手数料って恨めしいですね。

つか夫

ははは……。
だからこそ、自分で申請をすればいいんだよ。
そうすれば14ドルで済むんだからね。

節子

でも、公式ホームページは英語で表示されていますし、難しそうです。

つか夫

大丈夫。
これから一緒にESTAの申請方法を確認していこう。

 

3.ESTAの申請方法

つか夫

じゃあ実際にやってみようか。
まずは、ESTAオンライン申請サイトにアクセスしよう。

節子

ここですね。

 

ESTA申請方法 HP

 

つか夫

初めに言語設定を日本語に変更するよ。

 

ESTA申請方法 言語

 

節子

あ、日本語に変更できたんですね……。

つか夫

日本語に変更したら、「新規の申請」をクリックしてみてね。
そうすると「個人による申請」と「グループによる申請」の項目が表示されるでしょ?
今回は「個人による申請」で進めていこう。

節子

では、クリックしますね。
なにか出てきましたよ。

 

セキュリティに関する通告

 

つか夫

セキュリティに関する警告の画面だね。
よく読んで「確認&続行」をクリックしよう。

3-1.【免責事項】

 

つか夫

セキュリティに関する警告の画面を進むと、免責事項の画面が出てくるよ。

 

免責事項

 

つか夫

これもよく読んで、問題がなかったら「はい、私は~」の項目を選択してね。

節子

あれ、また似たような画面が出てきましたよ?

 

免責事項2

 

つか夫

その画面も免責事項だね。
こちらも問題がなかったら、合意を選択してね。
免責事項では合計で2か所を選択するよ。

3-2.【申請者の情報】

3-2-1.申請者/パスポート情報

 

節子

免責事項を進むと、今度は申請者情報を入力と書いてあるページに進みましたよ。

つか夫

この画面だね。

 

申請者情報

 

つか夫

パスポートに自分の名前がアルファベットで書いてあるよね?
それをそのまま記入すればOKだよ。

「姓」には名字を、「名」には名前をアルファベットで入力してね。
例えば、田中花子という名前なら、「姓」には「Tanaka」、「名」には「Hanako」って具合だね。
そうしたら「性別」の項目をクリックで選択しよう。

節子

つか夫さん。
なんだかややこしい画面に進みましたよ。

 

申請者情報2

 

つか夫

英語で書くから少しややこしいところだね。

出生した市区町村名は、例えば中野区だったら「Nakano-ku」、所沢市だったら「Tokorozawa-shi」または「Tokorozawa-city」といったように記入してね。

○○市の場合は日本語読みをそのまま書いても、英語に置き換えてもどっちでも大丈夫だよ。

節子

つか夫さん、パスポート番号というのは、パスポートに書かれている「TK」から始まって数字が続くもので合っていますか?

つか夫

合っているよ。
パスポート番号」「発行日」「有効期限」「国籍」「発行した国」などは、パスポートに全部記載されているからそれをそのまま入力しよう。
顔写真が掲載されているページに記載されているよ。

3-2-2.国籍/両親

 

節子

つか夫さん、今度は「他の国籍」「両親」の項目が出てきましたよ!

 

国籍
両親

 

つか夫

うん。
他の国籍がある場合は、「はい」と選択して、国籍とパスポート番号を入力しよう。
両親の項目も英語で表記だから、アルファベットで間違いのないように入力してね。

節子

質問です。
両親の項目で、もしも親が故人だった場合は、記入しないのでしょうか?

つか夫

いや、すでに亡くなっている場合でも記入は必要だよ。
必ず記入しないといけない項目だから、記入漏れのないようにね。

3-2-3.あなたの連絡先情報

 

つか夫

あなたの連絡先情報の項目では、現住所や電話番号等を入力するんだ。
けど、アメリカと日本だと入力の仕方が違うんだよね。

例えば、〒123-4567東京都中野区江古田1-2-3節約マンション202という住所だった場合の英語表記は、

Setsuyaku #202,1-2-3,Ekoda,Nakano-ku,Tokyo,123-4567,Japan
つか夫

となるんだ。
語順が逆になったり、「〒」のマークが外れたり、部屋番号の前に「#」をつけたりといくつかのルールがあるから気を付けてね。
この例のように書けば間違いないけど、自分の住所をどう英語表記にしたら良いかわからない時は、このサイトを使うと便利だよ!

節子

なるほど。
英語表記にした住所をこれから入力するんですね。

つか夫

うん。
画面を見ながら進めてみよう。

 

あなたの連絡先情報

 

つか夫

ここでも、例を使って説明するね。

  • 例で使用する住所と電話番号

〒123-4567
東京都中野区江古田1-2-3節約マンション202
電話番号080-1234-5678

  • ホームアドレスライン1には地番を入力

例の住所だと「1-2-3」

  • ホームアドレスライン2には町名を入力

例の住所だと「Ekoda」

  • アパートメントの部屋番号

例の住所だと「202」

  • 市区町村

例の住所だと「Nakano-ku」

  • 州/都道府県/地方

例の住所だと「Tokyo」

ここは「JAPAN」

  • 電話のタイプ

例の番号だと「MOBILE」を選択

  • 国番号+電話

日本の国番号は「81」で、例の番号だと「8012345678」となる
「81」の後には最初の「0」が不要

〈例〉
携帯電話番号080-1234-5678 →81 8012345678
固定電話番号03-1234-5678  →81 312345678

節子

知りませんでした。
電話番号にはこのようなルールがあったんですね。

つか夫

こういったものは機会がないとわからないものだよね。
あとは自分のメールアドレスを入力すればOK。

3-2-4.勤務先情報

 

つか夫

次は勤務先情報を入力してね。
現在と過去で勤務経験がない場合は、「いいえ」を選択するよ。

 

勤務先情報

 

つか夫

はい」を選択した場合は、連絡先情報と同じように入力すればOK。

入力が終わったら「次へ」をクリックして進もう!

3-3.【渡航情報】

 

節子

つか夫さん、渡航情報とは何ですか?

つか夫

お、もう渡航情報まで来たんだ。
ここは、アメリカに来るのは他の国へ乗り継ぐためかどうかを確認する画面だよ。
乗り継ぎのためだけに入国する場合でも、ESTAは必要となるから注意してね。

今回はハワイへ行くわけだから、「米国の渡航目的は、他国へ乗り継ぐためですか?」は「いいえ」を選択しよう。

 

渡航情報の入力

3-3-1.米国内の連絡先情報

 

つか夫

次は米国内での連絡先情報の入力だね。
ここは宿泊するホテルの情報で大丈夫だよ。
友達や知り合いの家に泊まる場合は、あらかじめ住所を聞いておこう。

 

米国滞在中の住所

 

つか夫

米国滞在中の住所は、米国内連絡先情報と一緒のケースが多いと思うから、「上欄の、米国内の連絡先と同一」をクリックすればOK。
ほとんどの場合、これで大丈夫だよ。

節子

……。

つか夫

どうしたの節子?
手が止まっているようだけど……。

節子

え?
あ、いえ、なんでもありません……。
あはは……。

つか夫

???

つか夫

なんだろう、滞在先に何か問題でもあるのかな?

3-3-2.緊急連絡先情報

 

節子

緊急連絡先は日本にいる家族や友人の連絡先で大丈夫でしょうか?

つか夫

大丈夫だよ。
これも入力の仕方は一緒だね。

3-4.【適性格に関する質問】

 

節子

わっ、今度は質問事項がたくさんでてきましたよ!

つか夫

いちいち驚く節子かわいいなぁ……。

節子

……つか夫さん、これは?

つか夫

ん、ごめんごめん。
これはね入国にあたって申請者が適切であるかどうかを判断する質問だよ。
基本的に全部「いいえ」の回答になると思う。

 

適格性についての質問
適格性についての質問2

 

つか夫

質問に答え終わったら、権利の放棄の項目を読んで「申請内容に関する証明」をチェックしてね。

第三者による代理申請の場合に限定」は、本人が申請している場合はチェックしなくても大丈夫。

 

権利の放棄

3-5.【申請内容の確認】

 

節子

やりました、申請内容の確認までたどり着きました!

つか夫

お疲れさま!
と言いたいところだけど、まだ入力する欄が残っているよ!

 

あなたの申請内容の確認

 

つか夫

入力した内容を確認して、間違いがあった場合は「Edit」で直してね。
記入に誤りがなかったら、「確認&続行」で進めよう!

 

あなたの申請内容の確認 Reviewed

 

つか夫

申請者情報と旅行情報に「Reviewed」のマークが付いたら、次の項目に進んでね。

 

検証

 

つか夫

この検証でもう一度パスポート番号や生年月日等を入力したら、「次へ」をクリックしよう。

節子

あ、ここで入力は終了ですね。
長い道のりでした……。

3-6.【支払い】

 

つか夫

でもね、節子。
まだ大事な項目が終わっていないんだ……。

節子

はっ。
そういえば14ドルの支払いがまだでした。

つか夫

その通り。
支払い手続きには期限があるから気を付けてね。

 

支払い内容の概要

 

つか夫

今すぐ支払う」を選択して支払いを済ませようか。

節子

クレジットカードでの支払いですよね。
では、情報を入力します。

つか夫

支払い手続きが終わると、申請状況がわかる画面に切り替わったね?
支払い終えたばかりだから「認証は保留中です」となっているけど、72時間以内には判定が出るよ。
実際にはもっと早く判定が出るから安心してね。
これで申請は終了だよ、お疲れ様!

節子

ありがとうございました。
つか夫さんがいなかったら絶対にできなかったと思います……。

つか夫

そんな大げさな。

つか夫

節子だったらありうる……。

つか夫

でも、かかった時間は15分くらいだし、そんなに難しくなかったでしょ?
だいたい10~20分もあれば申請できるから、やっぱり自分で申請した方がお得だね。

4.まとめ

  • ESTAは個人で申請すると代行申請サービスに比べて何倍もお得
  • 公式ホームページの言語設定を日本語に変更すると進めやすい
  • 申請にかかる時間は10~20分ほど
つか夫

やり方さえ分かればESTAの申請はそこまで大きな手間にならないし、簡単にできる。
旅行会社や代行申請サービスに頼むと申請料金の何倍も余分に支払うことになるので、時間がある場合は自分で申請することをおすすめするよ!

つか夫

ところで、どうして急にESTAを申請しようと思ったんだい?
いつハワイに行くの?
誰と?
さっき、滞在先の入力で戸惑っていたみたいだけど……。

節子

いえ、その……。

つか夫

じーっ……。

節子

わ、わかりました、話します。
その代わり、笑わないでくださいよ?
その、つか夫さんといつかハワイに行きたいなぁと思っていたんですが、ESTAがないと入国できないと聞いて、それで、あの……。

つか夫

なるほど、事前にESTAを取得しておいて、いつでも行ける状態にしておこうとしたんだね。
あはは、そりゃ滞在先なんて未定だもんね、悩むはずだ。

節子

もう、笑わないでくださいよ!

つか夫

ごめんごめん。
それで、滞在先はどこを記入したの?

節子

ハワイに住んでいる友達の住所を記入しました。
ハワイに来る時は旦那を連れて遊びにおいでよ、と言われていたので丁度いいかなって思ったんです。
でも、ESTAには2年の有効期限があるとは知りませんでした。
ハワイ旅行の予定があったら、日々の節約にも目標ができていいかなって思ったんですけどね。

つか夫

いいじゃない、行こうよハワイ!
僕も節子もハワイは行ったことなかったし、折角ESTAを申請したんだ。
良い機会だよ!
お互いにいつも頑張ってるご褒美は必要だよね?

節子

つか夫さん……。
そうですね、楽しみにしています!

つか夫

よーし、まずはいつにするか決めよう!
お土産いっぱい買うぞー!

節子

ふふ。
予算も決めた方が良さそうですね。