道路に設置してある信号機の色は「青・黄・赤」の3種類。よく見ると「青」なの?どちらかと言えば「緑」の方が近い気がする!そう感じる方もいるのではないでしょうか。なぜ緑色に見えるのに「青」と呼ばれるのか、その意味・理由を解明していきます。
目次
1.国際的には、「赤・黄・緑」の3色。「青」は存在しない。
国際的には、CIE(国際照明委員会)によって、交通の信号の色は「赤・黄・緑」の3色で統一することになっているよ。日本も国際的には、「赤・黄・緑」の三種類に分類されていることになっているんだ。そして、ほぼすべての国で、信号機の「赤」は「止まれ」、信号機の「緑」の色は「前に進め」として使われているよ。
そして、国際的に見ると、「青」は存在しないことになるのが面白い点だね。
2.日本の信号の色は青色?緑色?
2-1.法令上は青色
1930年の交通に関する法令で「緑信号」とされたんだ。その後、第二次世界大戦までの法令では「緑信号」と記していたみたいだよ。同大戦後の1947年には法令で「青信号」に変更されてから、今まで法令上「青信号」と表記されているよ。
2-2.国際的な色は緑色
青信号でも、大丈夫なんですか?
ここが難しいポイントなんだけれど、日本の「青信号」は世界的に見ると「緑信号」なんだ。だから、心配しなくても大丈夫だよ!
例えば、緑でも濃い緑から、薄い緑もあるよね?「青信号」は緑色と定義された中で、青に近い緑色を使っているから、青色に見えるけど、緑色と国際的にみなされているんだ。
1-3.【結論】信号機の青は何色?
見方や、捉え方によって色は変わるんだけれども、実際に見える信号の色は青緑色が正しい表現だと思うよ。青でも緑でも対して影響はないかな。
2.緑色に見える信号を「青信号」と呼ばれている理由
2-1.元々日本には、色を表す言葉が「黒・赤・青・白」の4色しかなかったから
古事記や日本書紀によると、元々日本には、色を表す言葉が「黒・赤・青・白」しかなかったんだ。
だから、緑を表現するときに青と表現していたみたいだよ。つまり、信号の緑色を青と呼んでいるのも、昔の名残が残ったからだって言われているよ。
例えば、青虫、青りんご、山が青々しい、青菜だったり、緑色なのに青と表現する言葉がたくさんあるのは、同じ理由なんだ。
2-2.当時のメディアの報道が「青」信号だから
1930年頃に、信号機が日本で設置されたときに、法令上は緑信号となっているのに、間違えて「青信号」と報道してしまったからだとも言われているよ。その認識で広がってしまったから、法令が書き換わったという話もあるんだ。
3.まとめ
- 日本の法令上は、「青信号」
- 国際的に見ると、「緑信号」
- 昔は、色を表す言葉が「黒・赤・青・白」しかなかったから、「青」を「緑」と表現していた