たばこの値段は年々増加の傾向にあり、2016年の4月には、銘柄の1つであるメビウスが440円に値上がりしました。
増税も検討されており、今後ますます出費が増えることでしょう。
そんな中で、たばこにかかる出費の高さに辟易としている人は少なくないと思います。
そこで登場するのが禁煙外来です。
「でも禁煙外来って高いんじゃないの?」
「禁煙外来で本当にたばこをやめられるの?」
出費の大きさから禁煙を考えているつか夫も、禁煙外来についていろいろと疑問を抱えているみたいですね。
今日は、そんな禁煙外来にまつわるお話です。
たばこにかかる出費が大きいと感じている人は、必見ですよ。
な、なんだ節子か、びっくりしたー。
あー……。
実はさ、禁煙のために禁煙外来に行ってみようかなって。
たばこにかかる出費が厳しくて。
でも……。
どんな治療をするんだろう。
そもそも本当にたばこをやめられるのかな。
そんなことを考えてしまい、なかなか踏ん切りがつかないと。
では、そんな気になる疑問にお答えしましょう。
是非お願いします!
目次
1.たばこの増税で1箱が約500円に?
喫煙者のつか夫さんに、まずは言っておかなければならないことがあります。消費税率改正に伴って、たばこの増税が近づいています。
はい、来てしまいました。確定された内容ではありませんが、1本あたりのたばこ税が3円で、1箱約60円の値上がりが検討されているとのことです。有名な銘柄ですと、
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となりますね。
ちなみに、2016年の4月からメビウスシリーズの銘柄は全て10円の値上げで440円となりましたね。
もうさ、これ以上の値上がりは僕のお小遣い事情では辛くて…。
たばこの増税がいつになるかはもうわかっているの?
詳しくはまだ決まっていませんね。ですが、2017年の4月に行われる消費税の増税と軽減税率に向けて、これから約1年の間で増税される可能性は高いかもしれません。
たばこをやめるにはいい時期かもしれないね。
2.禁煙すると年間で約156,950円の節約が見込める?
禁煙を後押しする、金銭面での良い情報を紹介しましょうか?
1日1箱を吸うとしましょう。1箱あたり430円だと考えると、
430円×30日=12,900円 430円×365日=156,950円 |
単純に計算して、たばこをやめますと月で12,900円、年間で156,950円の節約が見込めます。仮に2日で1箱を吸う人であっても、月で6,450円、年間で78,475円を節約できます。
月や年間で考えると結構な金額を使っていることがわかるね……。
そうですね。もっと長期的な目線で考えますと、
2年→313,900円
2年→156,950円 |
となり、非常に大きな金額となります。車を買える金額くらいにはなりそうですね。
ちなみに、つか夫さんは一日にどのくらい吸っているんですか?
要するに1箱なんですね。年間約150,000円……。
3.禁煙治療には健康保険等が適用される!
更にもう1つ、禁煙を後押しする金銭面での良い情報を。現在、禁煙治療は健康保険等を使って受けられるようになりました。その結果、自己負担金額は治療費の3割に。
10割負担から3割負担なら、70%OFFじゃないか!
ただし!禁煙治療に健康保険等を適用させるにはいくつかの条件があります。
3-1.保険の適用条件とは?
禁煙治療に健康保険等を適用させるための条件はこちらです。
※ 日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会、日本呼吸器学会:禁煙治療のための標準手順書 第6版:2014より |
この4点を満たしていれば健康保険等が適用されます。
僕も条件に当てはまっているか知りたいんだけど、ニコチン依存症のテストは病院でしか受けられないのかな?
いいえ、ネットで簡単に受けることができますよ。折角ですので、ニコチン依存症のテストを紹介しますね。
3-2.試してみよう!ニコチン依存症のスクリーニングテスト
ニコチン依存症のテストはネットで簡単に受けることができます。質問内容はこちらの10問です。
設問内容 |
はい(1点) |
いいえ(0点) |
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問1. 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。 |
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問2. 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。 |
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問3. 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、 |
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問4. 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。 |
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問5. 問4でうかがった症状を消すために、 またタバコを吸い始めることがありましたか。 |
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問6. 重い病気にかかったときに、 |
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問7. タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、 吸うことがありましたか。 |
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問8. タバコのために自分に精神的問題(注)が起きているとわかっていても、 |
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問9. 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。 |
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問10. タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。 |
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合計 |
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(注)禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、 |
※ 日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会、日本呼吸器学会:禁煙治療のための標準手順書 第6版:2014より
適用条件をクリアできるんだね。
はい。また、ニコチン依存症のテストを含め健康保険等で禁煙治療を受けるための要件を全てチェックすることができるサイトなどもあります。一度確認しておくことをおすすめしますよ。
4.禁煙外来について
ご存知かと思いますが、禁煙外来とは、たばこをやめたい人に向けられた禁煙指導を受けられる専門外来のことです。たばこをやめられない原因は、意志の弱さではなく、ニコチンが持つ強い依存性にあります。禁煙外来では、喫煙者の状態に合わせた治療薬や治療アドバイスをくれるので、禁煙の成功率が高くなります。
自分の状態にあった禁煙治療ができるのなら、本当に禁煙できそうだね。
でも、お金や治療の流れがやっぱり気になるなぁ。
そうですね。では、その点について詳しく説明しますね。
4-1.禁煙外来で行う禁煙治療の流れについて
健康保険等を使った禁煙治療では、12週間で5回の診察を受けます。初回の診療から2週間後が再診1回目、4週間後が再診2回目、8週間後が再診3回目、12週間後が再診4回目で最終日となります。受診する施設や医師によって多少の差はありますが、基本的には同じような治療が行われます。
もっと多く診察を受けるのかと思っていたよ。
最初の診療では、
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が行われ、2回目の診察からは、一酸化炭素濃度の測定と医師による禁煙アドバイス、薬の処方が繰り返し行われます。最後の再診で処方される薬を飲み終わって、合計3か月。そこで禁煙外来による治療は終了です。
しっかりと治療に取り組めば、無事に禁煙ということになりますね。
状況に応じて禁煙のアドバイスをもらえるってのは心強いな。
何よりも誰かと一緒に禁煙できるってことで頑張れそうだ。
これなら本当に禁煙できそうだよ!
1人で禁煙するのは大変難しいことですよね。禁煙外来の成功率は非常に高く、患者の70%が禁煙に成功しています。禁煙成功の秘訣は、禁煙のエキスパートと一緒に取り組むことができる環境なのかもしれませんね。
4-2.禁煙外来でかかる費用はいくら?
では、気になる費用について。禁煙外来では、選択する禁煙補助薬によってかかる費用が変わります。現在、処方されている薬は、主にニコチンパッチとバレニクリンの2種類です。
ニコチンパッチの場合 |
バレニクリンの場合 |
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費用 |
自己負担額 |
費用 |
自己負担額 |
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診療所 |
初診料+再診料 |
7,780 円 |
5,830 円 |
7,780 円 |
6,040 円 |
ニコチン依存症管理料 |
9,620 円 |
9,620 円 |
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院外処方せん料 |
2,040 円 |
2,720 円 |
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保険薬局 |
調剤料 |
2,860 円 |
7,250 円 |
6,160 円 |
13,620 円 |
禁煙補助薬 |
21,320 円 |
39,230 円 |
|||
合計 |
43,620 円 |
13,080 円 |
65,510 円 |
19,660 円 |
※ 日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会、日本呼吸器学会:禁煙治療のための標準手順書 第6版:2014より
ニコチンパッチとは
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バレニクリンとは
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つまり、健康保険等を使って禁煙治療を受けた場合、自己負担額が3割負担となって8~12週間の治療で13,000~20,000円程度です。
ということは、禁煙外来で禁煙治療を受けた場合の方がたばこ代より安いってことか!
その通りです!
5.まとめ
- 禁煙で見込める節約額は、年間で約156,950円
- 禁煙外来にかかる費用は、健康保険等の適用で13,000~20,000円程度
- 禁煙外来の禁煙治療は3か月で計5回の診療を行われる
- 禁煙外来では、禁煙のプロである医師と一緒に禁煙治療を行うので、成功率は約70%と高い
禁煙外来ってもっとお金のかかるものだと思っていたけど、健康保険等が適用されれば、吸っているたばこ代よりも安く済むんだね。
年間でのたばこ代の節約額も大きいし、健康のためでもあるし……。
なによりも、近い将来、僕たちの間に生まれてくる子のためにも、まずはニコチン依存症のテストを受けてみようと思う!
私もいつかつか夫さんとの子どもを授かりたいと思っています。
そのためにも、よろしくお願いしますね。