買いだめやまとめ買いはお得で節約効果があるといわれていますが、一歩間違えると無駄な出費を増やしてしまうだけになる場合があります。お得にならない買いだめやまとめ買いを知り、間違った節約を回避しましょう。
いやーこれは見逃せないね、買いだめしておかないと……!
ストップですよ、つか夫さん。
ちょうどタイムセールでいいところなんだから止めないでよ。
今日はこんなに買う予定ではないですよね?
今日まとめて買っておかないともったいないじゃないか!
節約だよ、節約!
今つか夫さんがしていることは、節約ではなくてただの出費です。
ほら、手に持っているお肉をもとに戻してくださいな。
こんなに割引されているのに……。
買いだめやまとめ買いは、一見してお得なように思えますが、その実、ものすごく無駄な出費になることが多いんですよ?
安いときにまとめて買った方が絶対にお得じゃん。
良いでしょう、どうしてまとめ買いが無駄な出費になるのか、じっくりと教えてあげます!
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目次
1.「お買い得」や「割引セール」でのまとめ買いは危険?
「お買い得」や「割引セール」は魅力的だし、とてもお得なものです。普段よりも安く商品が購入できますからね。ですが、ここには大きな落し穴があるんです。なんだかわかりますか?
お一人様一点まで、とかだとまとめ買いができない、とか?
違います。大きな落とし罠とは、必要でない物まで余分に買ってしまうことです。
安くなっている商品は確かに魅力的ですが、手に取る前に少し考えてみてください。その商品は本当に必要な物なのかどうかを。冷静に考えてみると、そんなに必要なかったり、むしろたいして欲しくない物だったりする場合が良くあります。そうすると、買った時は値段が安いので得した気になりますが、実際は使わなかったり、買ってそのまま捨てることになったりしてしまい、結果的に無駄にお金を使っただけになってしまうんですよ。
1つや2つならまだ救いはありますが、これがまとめ買いで5つや10つになってみたらどうでしょう。安くなって1つ100円だった物だとしても、500円・1,000円と金額が大きくなり、その分が無駄になりますよ?そんなことが何回も続けば、それは大きな出費になりますよね。
また、例え必要な物だったとしても、まとめ買いで大量に買うほど必要ではない場合もあります。安いからといって多く買い、普段はそんなに食べない食材を無理に消費する。これって本当に節約ですか?違いますよね。
お得な物を買うよりも、余計な物を買わない方が、よっぽど節約になりますよ。
なので、「お買い得」や「割引セール」という文言だけでまとめ買いをするのは危険なんです。
僕、完全に安いって理由だけでまとめ買いしようとしてたよ。
そもそも2人暮らしなのに、こんなにお肉を買っても消費できないよね。腐らせて捨てるのがオチだ。それこそ、使ったお金が無駄になるし、酪農家の人にも申し訳ないよね。
その通りですね。つか夫さんが気づいてくれて私は嬉しいです。折角ですし、実際にどういったまとめ買いが無駄遣いに繋がるのかを、ちょっと見てみましょうか。
2.結果的にお得にならないまとめ買い3つの例
2-1.ビールの箱買い
例えばビールの箱買い。ビールを箱買いすると、一本あたり数十円安くなるので、お得であることは確かです。ですが、アルコール類は、あればあるほど消費量が増えてくるものです。一日に決まった本数だけ飲むことを決められる人なら、箱買いはお得なまとめ買いになりますが、そうじゃない人にとっては、ビールの消費量を格段に増やしてしまい、結果的に月の出費を大きくすることになってしまいます。
僕もよく晩酌するけど、ストックがあればもう一本、もう一本って飲んじゃうな……。
そうですよね。でも、もしも家にストックがなければどうでしょう。そうなると、その都度必要な分を買いに行くことになりますよね?すると、もう少し飲みたいと思っても、買いに行く手間が抑止力となり、自然と消費量が少なくなってきます。
ビールの箱買いは、確かに値段だけで考えればお得なものとなっていますが、消費量も増えることを考えると、むしろ出費が増えて、家計的にはマイナスですね。まとめ買いで安くなったと思いきや、まさかの出費増。まさに、まとめ買いの落し穴です。
2-2.生鮮食品のまとめ買い
次に、生鮮食品のまとめ買い。よくタイムサービスや特売で安くなる商品ですよね。これもまとめ買いをすると、結果的にお得にならないことが多いです。
その通りです。
生鮮食品は日持ちしません。安いからといってまとめ買いをしても、腐らせて捨てることになるケースが多いですね。まとめ買いをしたものの、冷蔵庫にその食材の残りがあったり、冷蔵庫に他に買いだめしておいた食材が多くあったりなんかすると、高い確率で無駄にすることでしょう。
なので、生鮮食品に関しても、安いからといって安易にまとめ買いをしないことです。本当に必要なのかどうかを考えてから買っても、遅くはないですよ。
2-3.お菓子のまとめ買い
家に置いてあると、つい食べてしまうのがお菓子です。お菓子も1つずつ買うと大きな出費になるので、安くなった時にまとめ買いするケースが多いですね。または、何度もスーパーに行くの手間だからとまとめ買いすることもあるでしょう。
ですが、こちらも先ほどのビールと同様、あればあるほど消費量が増えてしまうものです。まとめ買いをして多少安く済んだところで、消費量が増えてしまえば結果的に出費は高くなってしまいます。
ビールと同じように、まとめ買いをするのではなく、必要になった時に、その都度買うようにしましょう。お金と健康のためでもありますよ!
3.まとめ買いで得する物とは?
では、まとめ買いをすると、しっかりとお得になる商品はどういった物でしょう。その特徴について、見ていきましょう。
3-1.いざという時に必要な物
いざという時に必要となってくる物は、まとめ買いをしておいても損になることは少ないです。例えば、防災用品などですね。いざという時に備えておくことが大事ですので、まとめて買っておいても無駄にはなりません。
こういった物は、意外と量が必要となってきますから、安く売っている時にまとめ買いをしておけばお得ですね。一度まとめ買いをしておけば、しばらくは買う必要もないので、特売日や割引セール時を狙って、まとめ買いすることをおすすめします。
3-2.腐らない物
腐らない物も、まとめ買いしておくとお得ですね。例えば、タオルや食器なんかですね。安くなっている時にまとめて買えば、それなりにお得です。ただ、気を付けてほしいのは、過度に必要以上買わないことです。いくら安くなっているとはいえ、家の置き場がなくなるくらい買いだめするのはNGですよ。
結果として、使わないまま邪魔になって捨ててしまっては意味がありませんからね。
3-3.一定のスピードで消費する物
日常用品なんかで一定のスピードで消費する物も、まとめ買いしておくとお得です。例えば、トイレットペーパーや洗剤などですね。こういった日常用品は、割引きや特売の対象になりやすいので、その時を狙ってまとめ買いしておくと良いでしょう。必要になる度に購入するよりも、断然お得になりますからね。ただ、これも置き場がなくなるくらい買いだめするのはやめておきましょう。
4.まとめ
- 安いという理由だけでまとめ買いをすると、必要ではない物を買ってしまいやすく、無駄な買い物になってしまう危険性がある
- 以下の3つは、結果的に損するまとめ買いになりやすい
- ビールの箱買い
- 生鮮食品のまとめ買い
- お菓子のまとめ買い
- 以下のような物だと、まとめ買いでお得になる
- いざという時に必要な物
- 腐らない物
- 一定のスピードで消費する物
まとめ買いは、良く考えてからにしましょう。
じゃあ、カゴに入れた商品を戻してくるね。
うぅ、なんだか恥ずかしいなぁ。はっ、これもまとめ買いの落し穴ってやつか……。