プリンターの買い替えどきは年賀状需要の12月前後、と思っていませんか?
確かに年賀状を作る直前のほうが合理的な気はしますが、年末といえばただでさえ忙しく、そして物入りな時期。結局しっかり検討する暇がなくなって、「安いしこれでいいか」となってしまう人も多いのです。
年賀状印刷需要で出揃った最新機種が徐々に値下がりを始めるこの時期に、落ち着いた気持ちで選んでみませんか?
2018年に出た機種を比較し、コスパのいいおすすめの家庭用プリンターをご紹介します!
目次
プリンターのおすすめな選び方
プリンターに限った話ではありませんが、家電製品などは次々と新機種が出るため、数か月待てば値崩れするのは常識です。
が、プリンターに関しては、「少しくらい古くても一番安いやつでいいや」はかえって損をする場合もあります。
それは、「ランニングコスト」が高いから。
家庭用プリンターで気にすべきは本体価格(初期費用)よりもランニングコスト(維持費用)です。お世辞にも景気がいいとはいいがたい昨今、本体価格を抑えてインクカートリッジで儲けよう、というビジネスモデルはすでに苦しいのは企業も把握しています。
そこで近年はやり始めているのが、「大容量タンク」やインクを継ぎ足せる「エコタンク」搭載型のプリンターです。
インクタンクはインクを微細な粒子にして吹き付けるための繊細なノズルが付属するため、タンク自体にそれなりのコストがかかってしまいます。
「大容量タンク」は交換頻度を下げることで、「エコタンク」はそもそもタンクを使いまわすことでそのランニングコストを抑える仕組みです。
今家庭用プリンターを選ぶなら、そういったタンクの仕組みに注目するとよいでしょう。
プリンター比較!おすすめのインクジェットプリンター人気ランキングTOP5
1位 エプソン EW-M630TB
評価:☆☆☆☆☆
通常価格:39,349円
なにより大容量エコタンクによる圧倒的低印刷コスト(一枚当たりモノクロ0.4円、カラー0.9円)が魅力です。これは従来品の1割を切る数字で、レーザープリンターに迫ります。
もちろんエプソンなので印刷品質も信頼できます。
本体もかなり小型なのですが、無線LAN対応で、前面給紙なのでさらに置き場所を選びません。
モノクロ及びカラーの印刷精度は許容範囲で十分、実用的です。
標準設定での写真印刷はソコソコですので、印刷設定で「きれい」にすれば良いと思います。
直近で1200枚の印刷を予定していたので、モノクロ0.4円、カラー0.9円は経済的に助かりました。
取説にもあったように、写真用紙はエプソン純正(と言っても500枚で2千円しませんが)を購入し試したところ、思いっきり印刷してアルバム作りをする気にさせてくれました。
とにかくインクが減りません。
印刷品質は、さすがに6色と比べたら幾分劣るし、黒の発色が若干淡いので、全体的にキリッとした感じには見えませんが、旅の思い出や孫の成長を記録するには充分です。
永く携帯やスマホを持っていると、デジタルで保管するよりも絶対紙に出した方がいい!
と思わせてくれました。
妻のために購入しました、ランニングコストが安くて資料等の大量印刷に向いています。
2位 キヤノン PIXUS XK80
評価:☆☆☆☆☆
通常価格:37,545円
イエロー、マゼンタ、シアン、黒(染料、顔料)に加え、専用のフォトブルーを加えた6色インクで高画質の写真印刷を実現しています。
キヤノンのカラー印刷はエプソンに比べてやや青みが弱く、暖色系に寄りがちだったので、個人的には良い調整だと思います。
大容量タンクに加え、「PIXUS プリント枚ル サービス」という独自のサービスで、「枚ル」ポイントをためることでキヤノンオンラインショップのクーポンやJCBギフトカードに交換できるところも便利で面白いですね。
タイトル通りキャノンしか使った事がないのですが、画質やインクのノリは綺麗です。
タッチパネルも使いやすく説明書等一切読まなくても使用できます。
印刷速度は向上しているものの、複数枚印刷だと1枚1枚の吸引に多少時間が掛かるかな?とも感じます。
本体の形状がシンプルで掃除もしやすいです。
プリントの黒のしまりがすばらしい。コピーやスキャンのスピードもこんなものかと。
ただ、本体の造りがすこしデザインにはしりすぎて華奢なのが不安。PIXUS Pro9500 MarkⅡの時もそうだったのだが、USBや電源コードの本体との接続が外れやすい。起動しないトラブルがあったとき、さんざん原因を探ったら、もっとも単純なUSBのコードが外れかかっていたこが原因だった。たいして移動もせず使用しているのに外れかかるのは何故なのか不明。
とっても静かに、しかも早く印刷出来ます、そして年賀状220枚をプリンとしてもインクは余裕です
3位 エプソン EW-M571TE
評価:☆☆☆☆
通常価格:32,433円
エプソンのエコタンク搭載プリンターのエントリーモデル。ランニングコストの安さはそのままに、本体価格も7,000円近く抑えられています。
といっても背面給紙や液晶パネルがやや小さいなどの差しかないため、エコタンクモデルを使ってみたい、という方にはちょうどいいでしょう。
こちらの商品を購入し2ヶ月でいろいろ印刷しましたが、
インクの減りは10%くらいでした。
印刷したのは子どものプリントや写真、年賀状が70枚くらい。
年賀状はすべて「きれい」で印刷しました。
それでもぜんぜんインクが減っていないのにびっくりです。
このままなら3年位はインクを交換しなくても良いかも。
4色のわりにきれいで、早いですが、目詰まりが多く頻繁にヘッドクリーニングをしています。
エコタンクでなければすぐにインクが減ってしまいそうです。
ビジネスユースにはピタリだと思います。
仕事用として買いました。インストール用のCDや取説は付いてません。
エプソンのサイトから必要なものをインストールして接続しました。
仕事用のPCが古いからか、なかなか上手く接続出来ずエプソンのカスタマーセンターにお世話になりながら無事接続出来ました。
ずっとエプソンプリンターを使ってるのですが、本体インクタンクから一目でインクの減りが見えるのも便利ですが、本当になかなかインクが減らない。ランニングコストを考えたらとてもお徳に感じます。
6色インクの方が写真を印刷した時に、ピンクや肌色などが美しく出るように思いますが、ちょっと見る分には4色でも充分です。コンパクトな本体で使いやすいと思います。

4位 ブラザー プリビオ DCP-J988N
評価:☆☆☆☆
通常価格:29,155円
ブラザーの「プリビオ」シリーズは低ランニングコストモデルなのですが、これは大容量タンクである「ファーストタンク」によってさらに低コスト化を図っています。
その容量は従来品と比べて、カラーで10倍、モノクロで16倍!
一度カートリッジから本体サブタンクへインクを移してから印刷するシステムのため、カートリッジ容量が空になってもある程度(200枚程度)は印刷できるため、急なインク切れでもとりあえずしのげるのはちょっとありがたいですね。
・本体は割高ですが、ビジネス用途で大量に印刷する場合におすすめできます。
私もビジネス用途で利用していますのでこちらのプリンターをしばらく使ってみるつもりです。
しばらくインクカートリッジの予備については考えなくて良いと考えると気が楽です。
その間にもしかしたら互換の大容量カートリッジが出現するかもしれない、という期待もあります(現状見当たらない)。
・とにもかくにも、付属しているカートリッジが「超・大容量タイプ」ではない点が残念でならない。
・導入コストを抑えたい、互換インクで安く済ませながら気軽に使っていきたい、印刷スピードは全然気にしない、まとめてコピーなんてしない、と言う場合は、J5xx系で十分です。
・個人的には、コピーはほとんど使わないので、本体上部のADF(自動原稿送り装置)の出っ張りは邪魔です。フラットなJ5xx系が好みです。
・インクの取り替えなどをさせたくない相手(ご高齢の方)への贈り物にも良いように思います(但し付属しているのは「超・大容量タイプ」ではない)。
安物のインクジェットを買っては短期間に壊れることを繰り返したので巨大インクの新機種に変えました。カラー印刷が爆速なのにたまげました。インクはカタログ通りの爆量です。スターターインクを使っていますが、黒の残量が2300枚分、その他の色が900枚分です。これまでの機種とは次元が違います。印刷品位もかなりハイレベルです。緻密な画調はさすがと思いました。
初期装填のインクカートリッジは、少なめのものでした。
インク残量が、残り印刷可能枚数で表示されるのでとっても良いです。
今の初期充填のインクがなくなったら、大容量のインクを買うつもりです。
5位 キヤノン PIXUS TS8230
評価:☆☆☆
通常価格:22,478円
PIXUS XK80のフォトブルーがない代わりにグレーで色の階調を補っているタイプ。明暗のコントラストがきれいです。
キヤノンはオンラインサポートが充実しているのもあって、使いやすい印象です。
ちょっと無機質な角ばったデザインで男性の部屋にぴったりです。
5年使用したMGシリーズからの買い替えです。印刷品質は申し分ないのですが、インクが高すぎですね!某メーカのエコタンクレベルの印刷コストを目指してほしいですね(純正インクカートリッジの¥低減を希望します)
今までいろんなメーカーを使用しましたが
キャノンが総合的に一番良い インクタンクで印刷コスト割安 昔の製品に
比較しても他社のプリンターと比較しても文句なし
私は、つい最近までCanon MG6230を使用していました。コピーするにも電源をONしてから長く待たされやっと一枚コピーして、また、電源をOFFするまで相当待たされていました。特に寒い日には、プリンター作業で待った時は風邪を引きそうな感じでした。
しかし、新たに購入したTS8230 は離れた場所から電源を入れパソコンよりプリンターでき、また、電源をOFFするにも離れたところから出来快適です。
試しに、DVDの板にも画像とタイトルを印刷しましたが、補助部材をセットするのも本体に収納されているものをトレーを利用するだけですから簡単です。

比較表
名称 | 価格 | 無線LAN | CD/DVDラベル印刷 | |
エプソン EW-M630TB | 39,349円 | 〇 | × | |
キヤノン PIXUS XK80 | 37,545円 | 〇 | 〇 | |
エプソン EW-M571TE | 32,433円 | 〇 | × | |
ブラザー プリビオ DCP-J988N | 29,155円 | 〇 | × | |
キヤノン PIXUS TS8230 | 22,478円 | 〇 | 〇 |
Q&A
Q. 「複合機」って何?プリンターとは違うの?
A. 「複合機」はプリンターの一種ですが、パソコンにつながず単体でスキャンやコピーができたり、ファックスの送受信ができるものを言います。
Q. インクジェットとレーザー、どちらがいいの?
A. コスパや設置スペースから考えると、インクジェットのほうがおすすめです。
レーザーは印刷速度が速く、一枚当たりの印刷コストは安いのですが、本体価格やサイズが少し大きめなのと、写真などの高精細フルカラー印刷はインクジェットのほうが得意なのとで今回はおすすめしていません。
自営業などのビジネスユースで(モノクロ)書類をたくさん印刷する、という方にはレーザープリンターをおすすめします。
Q. 染料インクと顔料インクの違いって?
A. 染料インクは紙にしみこむ性質を持つインクです。そのためざらつきの少ない表現ができ、カラー印刷に向いています。ただし紙質によっては若干の裏移りが起きてしまいます。
顔料インクは紙の表面にインクを載せることで印刷するインクです。にじみや裏移りが少なく、メリハリの効いた表現になります。文字(文章)の印刷に向いているため、黒を顔料インクで搭載しているものが多いです。
Q. 主要なメーカーの特徴をざっと教えて!
A. 家庭用プリンターの主要メーカーといえばエプソン、キヤノン、ブラザーです。
エプソン(EPSON)はメリハリの効いた写真印刷が得意で、直観的な操作性と、本体デザインの隙の無さも人気の秘訣です。黒インクの発色が若干青いものが多い所で好みが分かれるかもしれません。
キヤノン(CANON)は写真も文書も高水準でバランスよく印刷できるプリンターがそろっています。一枚当たりの印刷の速度も速めです。
ブラザーは上記2社には印刷の仕上がりでは一歩劣りますが、好みの範囲といえる差です。コスパが良く、文書印刷が得意で、カラーコピーが得意なものが多いのも特徴的です。
Q. 3Dプリンターは紙にも印刷できるの?
A. できません。
3Dプリンターは高温で溶かしたプラスチックを積み上げて立体を作るものなので、紙にインクを吹き付けて印刷するプリンターとはまったく仕組みが異なります。
Q. A4サイズに対応したモバイルプリンターとかは比較しないの?
A. モバイルプリンターは「充電式」で「持ち運べるサイズ」という特徴が重視されます。その分インクが小容量だったり特殊な印画紙専用だったりと、コスパにおいてかなり劣るため今回はご紹介しておりません。
まとめ
家庭用プリンターは年々進歩を続けていて、特に印刷品質についてはほぼ気にならないレベルで各社高水準になっています。
プリンターの性能を十分に発揮するには純正インクが必須ですが、少々お高いのがネックでした。
それを解決した「大容量インクタンク」と「エコタンク」。純正インクでとにかくコストを抑えたいならエコタンク、インクをタンクに注ぐのがめんどくさい(不器用なので不安)という場合であれば大容量インク対応の機種をおすすめします。
用途や好みに合わせて、あなたにピッタリのプリンターを見つけてくださいね。