保険は保険屋でしか選べないと思っている人は多くいますが、個人に寄り添った提案をしてくれるFP(ファイナンシャルプランナー)の存在はそこまで知られていません。今回は、保険の見直しにおけるFP(ファイナンシャルプランナー)の重要性やメリットについてご紹介します。
保険のことは、保険屋さんに相談でしょ、普通。
何も保険屋さんだけが保険のプロではありません。
にわかには信じられないなぁ。
正直、FPって良く知らないし、そんな風には思えないよ。
わかりました、ではどうして私がそう言えるのか、ロジカルに説明してあげますよ。
目次
1.そもそもFP(ファイナンシャルプランナー)ってどんな人?
そもそもFP(ファイナンシャルプランナー)とは、お金に関するプロであり、人生にまつわるお金のこと全般でアドバイスをしてくれる人たちのことです。
これからの人生にいくらお金が必要かといったライフプラン(マネープラン)や現在の家計診断、住宅購入や教育資金計画、老後への備え、税金対策、相続対策など、幅広い分野に精通しています。
その通りです。お金に関わる問題に対して、とても頼りになる人たちなんです。
保険は保険で、その道のプロに相談すべきじゃ……?
確かに、つか夫さんのお気持ちもわかります。
その質問に答えるためにも、なぜ保険の相談にFPが良いのか、FPを選ぶメリットから詳しく説明しますね。
2.保険の見直しでFPが選ばれる理由とは?
保険の見直しにFPが選ばれる理由として、3つのメリットがあります。
2-1.FPに相談するメリット①:お金に関する幅広い視野からアドバイスをもらえる
保険屋さんとFPの大きな違いは、お金に関する知識の量です。圧倒的にFPの方が専門的ですね。
人生設計の専門家であるFPは、今後どのような場面でどの程度のお金が必要になるのかを、現在の家計や収入、家族構成、今後の世情などの要素から個人に沿って考えてくれます。それらを踏まえた上で、必要になる保障内容・負担にならない月々の保険料・保険での資産運用の術といったアドバイスをくれるんです。
一言でいうと、アドバイスの厚みがFPのメリットですね。そんなFPだからこそ、保険に対する細かな内容まで安心して質問することができるんです。
2-2.FPに相談するメリット②:複数の保険会社から最適な保険を比較してくれる
特定の保険会社の営業とは違い、FPは自分のライフプランを基準に複数の保険会社の中から最適な保険を比較してくれます。
保険会社に勤める営業員だと、自社の商品の中でしか保険を提案することができません。そのため、比較の幅も狭まりますし、どうしても自社の保険商品を売りつけたいという気持ちが出てきてしまいます。
そうなんです。
売り込みのような状況の中では、安心感や信頼感を得られる保険相談ができなくなりがちです。やはり、保険のような人生に大きな影響を与える買い物だと、こちらも慎重になってしまいますからね。
その点、FPは複数の保険会社から保険商品を提案できる立場にあるため、「自社商品を売るぞ!」と営業的にはなりません。少しでも安心した保険選びをしたいこちらにとっては、ありがたいことですね。
そういうことです。
このような雰囲気も大事ですが、複数の会社から保険を提案してもらえるというのは、それだけ自分に見合った保険を選べる幅が広がるということ。より、最適な保険を見つけられますよ。
2-3.FPに相談するメリット③:保険屋よりも個人の問題解決に特化している
FPは個人の問題解決に特化しています。これは、お金に関する幅広い知識と経験があり、職業柄で総合コンサル的なアプローチを行っていることが関係していますね。
FPは保険をただの保障として扱いません。資産運用・税金対策・家計見直し・老後資産形成のような視点からも専門的に考えています。今まで顧客のマネートラブルを解決してきたキャリアがあるからできることですね。
私たち個人の悩みにしっかり寄り添ったアドバイスや提案が、お金の問題を解決してくれるんです。
複数の保険会社の商品を扱っていることからも、より相談者のニーズに応えてくれそうだね!
3.保険選びは担当のFPで決まる?
保険選びは、どれだけ担当者に自分の生活環境を考えてもらえるかが鍵となります。
保険に対するニーズは時代を追うごとに多様化してきたため、それに伴って保険商品の数と種類も細かくなってきました。結果、より自分に合った商品を選べるようにはなりましたが、複雑化しすぎてどれを選べば良いのかの判断難易度も劇的に高くなったんです。自分の状況に一番適した保険はどれなのか、初心者にはもはや判断不可能なほどに。
その解決策になるのが、自分よりも自分のライフプランを理解してくれる保険に精通したFPということですね。
保険商品が溢れている現代の保険選びは、担当者の質で勝負するしかありません。どれだけ担当者が相談者に寄り添ってくれるかが重要なんです。
大前提のことですが、FPの人たちでもそれぞれ得意とする分野は違ってきます。税金を得意とする人、資産運用を得意とする人、家計の見直しを得意とする人など、人によって千差万別ですね。なので、保険の見直しではもちろん保険を得意とするFPを選ぶべきですね。
4.自社の利益を優先する保険屋よりも、問題解決を意識するFPの方が信用できる
特定の保険屋さんは、1社の保険の商品しか取り扱っておらず、そこで利益を得なければいけません。利益を得るためには、契約を継続させるように仕向けたり、低い予定利率の保険に転換を促したりしないといけない時もあります。なので、必ずしも私たちのためになるような保険を見繕ってくれるわけではありません。彼らにとって一番大切なことは、自社の売上になるからですね。
会社を運営している以上、それは良い悪いの話ではなく、当たり前のことなんです。
ですが、私たちユーザーは、保険会社よりも自分のためになる保険を選ぶことが重要です。保険会社の売上に、自分のためにならない保険に加入してまで貢献することはありませんよね?
もちろん、FPだって慈善事業で無料相談をしているわけではありません。ですが、保険会社と違って、利益を上げる方法が根本的に違っています。FPは、提携保険会社からのコンサルティング料と契約報酬が主な収入になります。
要は、契約している保険会社の保険商品ならどこだって契約報酬が入るわけなんです。
その通りです。
自社の保険商品を売ろうとする営業員と違って、相談者にとって一番良い保険を売ればOKなんです。
これは、複数の保険会社と契約しているFPだから可能なことです。相談に来た人が満足してもらえればそのFPに対する顧客の信頼度と知名度が上がりますよね?そうすれば、さらに多くの保険会社から声がかかり、自身の報酬も増えていくわけです。
逆に、変な保険を勧めて相談者からクレームがかかれば、契約している保険会社から解雇されてしまいます。それはFP自身にとって非常にマイナスな話ですよね。
相談者のニーズとFP自身のニーズが完全に一致しているからこそ、保険の相談に信頼と安心を持てるわけですね。
5.まとめ
- FPはお金の問題全般で相談に乗ってくれるプロ
- 保険の見直しでFPが選ばれる理由
- お金に関する幅広い視野からアドバイスをもらえる
- 複数の保険会社から最適な保険を比較してくれる
- 保険屋よりも個人の問題解決に特化している
- 保険選びは、担当者の質で決まる
- 保険屋とFPの利益獲得方法は異なるため、保険相談ではFPの方が信用できる