個人で入る保険の種類をわかりやすく解説!大きく分けて3種類!

保険の種類

個人で入る保険というのは、とにかく種類が多いですよね。そもそも、どのような保険があるのかわからないという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ややこしい保険の種類をわかりやすく解説していきます。

つか夫

生命保険、損害保険、医療保険……。
はぁ……。

節子

学資保険、個人年金保険、火災保険、自動車保険。

つか夫

うぬぬ……。
どうして保険ってこんなにあるんだろう。
多すぎて、どんな時に、どの保険に入れば良いのかわからなくなってくる……。

節子

保険はとにかく数が多いですからねー。
確かに、どの保険がどんな保障内容なのかわかりにくい部分があります。
そういった時は、種類別で考えるのが一番わかりやすいですよ。

つか夫

種類別?

節子

そうです。
保険はとにかく数が多いですが、内容的にだいたい3種類に分けられるんです。
今後、保険で悩まないためにも、わかりやすく説明しますね。

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1.民間(個人)保険は大きく分けて3種類

保険の種類 3種類

個人で入る保険、つまり民間保険は、大きく分けると3種類あります。生命保険と呼ばれる第一分野、損害保険と呼ばれる第二分野、そして医療保険と呼ばれる第三分野です。

それぞれの特徴を掴んでおけば、ほとんどの保険はどれかしらに当てはまるので、○○保険って言われても「あぁ、その保険はあの種類のやつだから、保障内容はこんな感じか」ってすぐに判別できますよ。

つか夫

えっ、まじで?

まじです。根本的な特徴は、種類で同じですからね。早速、保険の3つの種類を見てみましょうか。

1-1.第一分野(生命保険)

第一分野には、人が死亡した時に保障を受けられる性質を持つ保険が当てはまります。つまり、生命保険のような保険が、この第一分野に分類されるということですね。

生命保険は保険に加入している人が亡くなった時、遺族がお金をもらえるという内容です。私たちの場合、収入を持つつか夫さんが保険加入者で、私が被保険者ですね。つか夫さんがもしも亡くなってしまったら、私はお金をもらうことができるというわけです。

一家の大黒柱が亡くなってしまうと、残された家族、つまり奥さん(または旦那さん)や子どもは生活に困ってしまいますよね。そうならないように、残された家族を保障してくれるのが生命保険というわけです。

簡単にいうと、第一分野は人の命に保険を掛けているものが当てはまるんです。

1-2.第二分野(損害保険)

第二分野には、所有している財産の損害時に補償を受けられる性質を持つ保険が当てはまります。損害保険のような保険が、第二分野に分類されるんです。

損害保険は、所有しているモノに損害が出ると、補償がされます。所有しているモノとは、車や家、家財なんかですね。それらが壊れてしまったり、損失してしまった時に、お金がもらえるんです。車をぶつけて壊してしまった時に修理費としてお金がもらえる、といった具合ですね。

このように、人ではなくモノに対して補償をしてくれる損害保険が、第二分野に当たります。

1-3.第三分野(医療保険)

第三分野には、第一分野と第二分野の中間の保障内容を持つ保険が当てはまります。医療保険のような保険が第三分野に当てはまりますね。

つか夫

第一分野と第二分野の中間?

そうです。簡単にいってしまえば、第一分野と第二分野にぴったり当てはまらないような保険がこの第三分野に当てはまるんですよ。

医療保険は保険に加入している人がケガをした時に保障がされるものなんですけど、第一分野のように死亡したわけでもなく、第二分野のように所有しているモノに損害があったわけでもないですよね?

つか夫

なるほど、確かに。

イメージとしては、人の命に掛ける保険が第一分野モノの損害に掛ける保険が第二分野それらをミックスしたり、どちらにも当てはまらないものが第三分野って感じですね。

まぁ、保険商品も姿かたちを変えて多様になってきているので、どの分野でも厳密にはちょっとズレているんじゃ……という保険もありますけどね。 

2.第一分野にあてはまる保険の種類

保険の種類 第一分野

では、具体的にどの保険がそれぞれの分野に当てはまるのか見ていきましょう。まずは第一分野からです。

2-1.生命保険(死亡保険)

生命保険は、第一分野を代表する保険ですね。

先ほども述べましたが、生命保険は保険に加入している人に万が一があった時、遺族にお金が渡されるものです。残された遺族の生活資金をカバーしてくれるわけですね。

生命保険という言葉は、多様な意味合いで使われるんですが、多くは死亡した時に保障してくれる保険の総称として用いられます。これから紹介する学資保険や個人年金保険といった保険も生命保険と呼ぶことができます。なので、死亡した時に保障を受ける内容のみの保険は、死亡保険と呼ぶ方が一般的ですね。

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2-2.学資保険・子ども保険

子どもの教育費を積み立てる目的の学資保険(子ども保険)も第一分野に含まれます。

学資保険には、保険料を積み立てていく貯蓄型と、貯蓄に加えて親の死亡保障や、子どもの医療補償などを目的とした補償型などがあります。この、親(保険加入者)が死んでしまった場合に、残された配偶者または子供に保障がされることから、第一分野に当てはまるというわけですね。

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2-3.個人年金保険

毎月の保険料を積み立てることで、年金として将来お金を受け取れる保険が個人年金保険です。

国から受け取る年金とは別に、個人で将来のために積み立てておくのが、この個人年金保険に当たりますね。保険に加入している人が、年金を受け取る前に亡くなってしまった場合は、保険加入時に指定した人(主に家族)に死亡給付金として死亡保険金が支払われます。

ちなみに、積み立てたお金の受け取りは、60歳から開始されることが多いようですよ。

3.第二分野に当てはまる保険の種類

保険の種類 第二分野

次は、第二分野にあてはまる保険の種類について見ていきましょう。

3-1.損害保険

損害保険は、所有している財産が損害した時に補償を受けられる保険です。自然災害や自動車の事故などによって生じた損害を補償してくれます。

生命保険と同じように、損害保険も損害を補償する保険の総称として主に用いられる言葉ですね。

3-2.火災保険

火災保険は、火災をはじめとした住まいのさまざまな事故による損害を補償してくれる保険です。

日本には失火責任法というものがあります。これは、自宅の火事の延長によって他の家を燃やしてしまっても、損害賠償責任を免れるという法律です。重大な過失があって火事になった場合は別ですけどね。つまり、隣の家が燃え、そのもらい火によって自分の家が焼けてしまったとしても、出火元に重大な過失がない限り賠償請求はできないってことです。

つか夫

え、そんな法律があるなんて知らなかった……。

狭い土地に木造建築が密集している日本では、火災が広がりやすいので、自宅を失った上に他の家の賠償までするのは無理があるという考えから来ているみたいですね。現在の日本では、燃えにくい家が増えていますが、それでも失火責任法はいまだに存続する法律です。

なので家を持つ場合は、万が一もらい火によって家が焼けても困らないように、火災保険には必ず入るべきですよ。

ちなみに、火災保険は建物にのみ保険を掛けられるイメージがありますが、家財にも保険を掛けることができますよ。

3-3.傷害保険

傷害保険は、ケガや事故にかかわる損失・損害を補償してくれる保険です。事故によるケガが原因で、入院や通院、最悪死亡してしまった場合に、保険金が支払われます。他にも、ケガが原因で後遺障害が残った場合も補償されますね。

傷害保険はケガを補償の対象としているので、病気による入院や通院などでは補償されません。ここが医療保険との大きな違いですね。

3-4.国内旅行傷害保険

国内旅行傷害保険は、国内の旅行中に事故や火災などが原因で負ったケガや、誤って他人にケガをさせてしまったりした時の損害賠償金などを補償してくれる保険です。

例えば、海での海難事故や山での遭難事故などによる捜索救助費用を補償してくれますね。また、携行品の損害などについても保険を掛けることができますよ。

国内旅行傷害保険は、旅行する日程を指定することで、その期間だけ補償を受けられる短期的な保険です。なので、保険料もその期間分だけ支払えばOKですよ。

3-5.海外旅行傷害保険

海外旅行傷害保険は、国内旅行傷害保険の海外版ですね。日本と違い、海外では健康保険証が適用されませんので、もしもケガなどをして病院に行くことになったら、ビックリするくらいの金額を請求されてしまう、なんていうことにもなりかねません。そういった費用をカバーするために、海外旅行傷害保険は利用すべきでしょう。

他にも、海外旅行中の死亡や携行品の損害などにも保険を掛けることができますよ。国内旅行傷害保険よりも保険料は高めになっていますが、その分多岐にわたって手厚い補償をオプションで付けることができます。

つか夫

ちなみに、僕が持っているクレジットカードには海外旅行傷害保険が付いてるよ。

さすが旅好きつか夫さん。最近では、クレジットカード自体に海外旅行傷害保険が付いているものも多いですよね。自分の持っているクレジットカードで保険金額や補償内容が十分な場合は、余分に海外旅行傷害保険に入る必要はないと思います。

3-6.レジャー保険

レジャー保険は、アウトドアスポーツなどによるケガを主に補償してくれる保険です。自分のケガ以外には、他人にケガを負わせてしまった場合の損害賠償金や、スポーツ用品の損害もカバーしてくれますよ。

ゴルフに特化したゴルフ保険や、スキーに特化したスキー保険といったレジャー保険もありますね。

3-7.自動車保険

自動車保険とは、自動車の利用によって生じる損害を補償してくれる保険です。自動車を所有している人は、ほとんど加入しているものですね。

つか夫

自賠責保険でカバーしきれない部分の補償を求める時に加入する保険のことだね。自賠責保険は車の所有者が必ず加入する保険だけど、補償の範囲が最低限度で、事故時の相手の怪我しか補償してくれないんだ。だから、万が一の時に備えて自動車保険は必ず入っておくべきだよ。

自動車保険の補償は、主に人的損害物的損害に対してだね。自動車事故によって負った自分のケガや、相手に負わせたケガなんかに支払う費用の補償に、自分の自動車の損害や、壊してしまった相手側の自動車やその他のモノについて支払う費用なんかだよ。

まぁ、車が大好きなつか夫さんには、自動車保険の説明は不要でしたね。笑

3-8.バイク保険

バイク保険は、二輪自動車・原動機付自転車の利用によって生じる損害を補償してくれる保険です。

つか夫

自動車保険と同じで、自賠責保険だけだとカバーしきれない部分を補償してくれるのがバイク保険だね。名前の通り、自動車保険のバイクバージョン。自動車保険は自動車の保険、バイク保険はバイク保険でそれぞれ独立しているから注意してね。

車に関する保険のことなら、私よりもつか夫さんの方が詳しいですよね、絶対……。

3-9.自転車保険

自転車保険は、自転車の利用によって生じた損害を補償してくれる保険です。自転車保険は自転車を利用する人が増えたことでできた保険商品なんですよ。交通傷害保険といって、交通事故による損害を補償してくれる保険があるんですけど、それに自転車に乗る人の補償が厚くなるようなオプションが付いてるものが自転車保険に当たるんです。

具体的には、自転車を乗っていてケガをした場合の治療費や、相手にケガをさせてしまったまたはモノを壊してしまった場合の損害賠償金を補償してくれます。

趣味がサイクリングの人や、自転車競技をしている人にはもってこいの保険ですね。

3-10.ペット保険

ペット保険は、飼っているペットのケガや病気で必要となる医療費を主に補償する保険です。

つか夫

ペットが長生きするようになって、それと同じように医療費もかかるようになったからねぇ。医療費が年間で50万円もかかったなんて話も聞いたことあるし、いざって時には保険に頼りたいかも。

そうですね、医療費というのペットの世界でも高いものですからね。ちなみに、ペット保険はペットが他人にケガをさせてしまったり、何か壊してしまった時にも、補償がされますよ。中にはペットが死んでしまった時の葬儀費用までカバーしてくれるものもあるみたいですね。

また、ペット保険に加入できるペットは保険会社によってさまざまですので、犬や猫以外のペットの場合は事前に調べておいた方が良いですね。

つか夫

最近だと爬虫類を飼うのが流行っているみたいだけど、ペット保険って適用されるのかな?

イグアナのような爬虫類が入れるペット保険があるみたいですよ。

つか夫

まじで!?

3-11.家財保険

家財保険は、所有している家財の損害について補償してくれる保険です。火災保険は「建物」と「家財」のどちらか、または両方に補償を付けることができますが、そのうちの「家財」に付ける保険が家財保険というわけです。

つか夫

え、なら火災保険でどっちも補償を付けちゃえば、家財保険っていらなくない?

自宅を購入した場合はそれで良いかもしれませんが、賃貸の場合は家財保険に入っていれば事足りますよね?建物に関する保険は大家さんが加入しているのですからね。

つか夫

あ、確かに。

落雷でパソコンが壊れてしまったとか、電気ストーブにかけてた毛布が燃えて壁紙を焦がしてしまったとか、そういった場合に家財保険は頼りになりますよ。

また、家財保険は家主や第三者に対する損害賠償金も補償範囲になっています。なので、例えば洗濯機の排水口が詰まってしまい、浸水事故になって他人を巻き込んだとしても、相手方から請求された損害賠償金は家財保険がカバーしてくれますよ。

3-12.個人賠償責任保険

個人賠償責任保険は、誤って他人をケガさせたり、相手の所有物を壊してしまったりした場合に、損害賠償金や弁護士費用などを補償してくれる保険です。

個人賠償責任保険は、加入者だけではなく生計をともにしている家族なら補償を受けることができます。なので、家族で一人入っていれば安心ですね。

つか夫

なるほどね。
でも、この個人賠償責任保険って単体で入ることってほとんどないよね?
だいたい火災保険や家財保険、それに自動車保険とかでオプションとして入るのが一般的だと思うんだけど……。

その通りです。現在だとほとんどの保険会社が単体では扱っていないと思います。なので、他の保険でオプションとして付けることになりますよ。

4.第三分野にあてはまる保険

保険の種類 第三分野

最後に、第三分野にあてはまる保険の種類を見てみましょう。

4-1.医療保険

医療保険は、ケガや病気で入院した際に、入院給付金や手術給付金が受け取れる保険です。入院費や手術費の負担を軽減してくれるものですね。ただ、通院の場合だと支給されないので注意してください。あくまでも入院が前提となりますので、日帰りの手術ですと支給されませんよ。

つか夫

あれ。医療保険って社会保険でもなかったっけ?

ありますね。社会保険の医療保険だけでは心配な場合に加入するのが、個人で入る医療保険ということです。

ちなみに、医療保険にもいくつか種類があります。例えば、終身医療保険。加入時から死ぬまで保障が続き、さらに保険料が変わらないので、老後の医療費に不安を持つ人向けとなっています。保険期間が一生涯で、保険料は一定なところが特徴ですね。

他には、定期医療保険といったものがあります。10年や15年満了、60歳までなど、決められた期間内の医療保障をしてもらう保険ですね。保険期間が一定で、保険料は更新する度に上がるところが特徴です。

その他にも多くの種類があるため、それらの保険を総称して医療保険と呼ぶことが多いですね。

4-2.がん保険

がん保険は、「がん」が発病した際に、診断給付金・入院給付金・手術給付金などを受け取ることができる保険です。医療保険の一種で、がんに特化している保険ですね。

がんの治療には先進医療を用いることが多く、その費用はかなり高額になります。公的医療保険ではカバーできない分を補うために、がん保険に入る人は多いですよ。

つか夫

がんは日本の三大疾病の1つだし、最近よくがん保険のCMを目にするよ。
それだけ、いざというときに備えておかないといけない病気ってことだね。

4-3.女性の保険

女性の保険は、名前の通り女性専用のもので、女性特有の病気による医療費を手厚く保障してくれる保険となっています。こちらも医療保険の一種となっていますので、給付金をもらう条件は入院となっています。

つか夫

女性特有の病期って例えばどんなものがあるの?

そうですね、乳がん子宮がんといったものが代表的ですね。他にも卵巣に関わる卵巣機能障害なんかも含まれますよ。

4-4.民間介護保険

個人で入る民間の介護保険は、将来介護が必要になった時にかかる費用を保障してくれる保険です。各保険会社が定める要介護状態になると、一時金や年金が支給されるんですよ。

社会保険にも介護保険はありますので、それだけだと将来心配だという方が、民間の介護保険に加入しますね。

5.まとめ

  • 民間保険は、第一分野・第二分野・第三分野の3種類に分けることができる
  • 第一分野は、死亡した場合に保障される生命保険が当てはまる
  • 第二分野は、財産が損害を受けた場合に補償される損害保険が当てはまる
  • 第三分野は、第一分野と第二分野の中間になる医療保険などがあてはまる
  • 第一分野の主な保険は以下の通り
    • 生命保険(死亡保険)
    • 個人年金保険
    • 学資保険・子ども保険
  • 第二分野に当てはまる保険は以下の通り
    • 損害保険
    • 火災保険
    • 傷害保険
    • 国内旅行傷害保険
    • 海外旅行傷害保険
    • レジャー保険
    • 自動車保険
    • バイク保険
    • 自転車保険
    • ペット保険
    • 家財保険
    • 個人賠償責任保険
  • 第三分野に当てはまる保険は以下の通り
    • 医療保険
    • がん保険
    • 女性の保険
    • 民間介護保険
つか夫

なるほど、こういう風に分類すれば、確かにわかりやすいや。
でも、保険って本当に種類が多すぎて、覚えきれないなぁ……。

節子

確かに、細かく見ていくとかなりの数の保険がありますからね。
保険会社によっても内容も様々ですし。
まずは、どういった保険があるのか、その大枠を捉えることから始めてみてはいかがですか?

つか夫

そうだね。
せめて今入っている保険と、これから絶対に必要となる保険だけは覚えるようにするよ!