婚約・結婚は、将来のライフプランを考える大切な時期ですが、同じように独身の時はあまり気にしなかった保険に見直しが必要となる時期でもあります。今回は婚約・結婚での保険について詳しく見ていきましょう。
楽しみだなー。
あ、そういえば友達が節子に相談があるって。
なんでも、結婚するのは嬉しいけど、今後の生活がいろいろ不安だから安心して結婚生活を送れるようにアドバイスしてほしいって。
それで、何かアドバイスない?
安心して結婚生活を送りたいのなら、やはり保険の見直しは外せませんね。
婚約・結婚は人生の節目で、見直しにちょうど良いタイミングですよ。
詳しく説明しますね。
目次
1.どうして婚約・結婚で保険を見直すべきなの?
そもそも、どうして結婚・婚約で保険を見直すべきなのか、わかりますか?
それは保険に入るそもそもの理由ですね。婚約・結婚で保険を見なおすべき理由とはちょっと違います。結婚・婚約で保険を見直すべき理由は主に以下の2つです。
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それぞれ詳しく見ていきましょう。
1-1.婚約・結婚を境に必要となる保障内容が変わるため
婚約や結婚をすると、独身と違って必要になる保障内容が変わります。
自分一人だけの身体じゃなくなるわけですし、今までと生活環境が違ってくるので、当然といえば当然ですね。もしものことが起こっても、残された家族の生活を守る責任がありますからね。
そうなると、加入している保険だけでは必要になる保障をカバーできない場合がでてきます。なので、婚約・結婚を境に、保険を見直すべきなんです。実際に、婚約・結婚を機に保険を見直す人はたくさんいますよ。
むしろ、結婚するまでは保険に加入しない、なんて人もいるくらいです。
無保険状態でいることは、正直あまりおすすめはできませんね。ですが、独身ならそこまで多くの保障が必要にならないのも事実。家庭を持っていないなら収入の1%ほどの医療保険だけでも大丈夫と言う専門家もいますよ。
ただ、万が一死亡してしまった場合の葬儀代などを親族に残したいと、少額の死亡保障に加入する人や、早い段階で老後資金を備えようと貯蓄型保険に加入する人もいますので、一概には言えませんね。
はっきり言えるのは、個人のライフスタイルやライフプランに合った保険に加入しておくのが一番、ということだけです。
それだけ保険は個人によって、ケースバイケースだということですよ。なので、個人に合った保険を選べるように、一度は専門家に相談してみると良いですね。具体的な答えが手に入りますよ。
1-2.今後のライフプランを考えるきっかけになるため
もう一つの理由は、婚約や結婚が将来のライフプランを考えるきっかけになるためです。
ライフプランを考えるようになると、どんな保障が必要になるのかイメージしやすくなりますし、保険に対して必然的に意識が向きますからね。
共働きをするかどうか、子どもはいつ頃産みたいか、産む場合は何人欲しいか、必要になる教育資金はどうやって貯めるか、老後はどう過ごしたいかなどなど、婚約・結婚を機にパートナーと将来のことを考えますよね?
そうやってライフプランを考えると、今後の家計事情についても真剣に考えますので、保険と向き合うようになるんです。というよりも、金銭的な保障がある保険にちゃんと入らないとまずい、ってなるんですよ。
保険は仕組みや内容がややこしいので、何かと後回しにしてしまいがちですが、ライフプランを考える時はその敷居が低くなりがち。そうやって、意識が保険に向くタイミングというのは、保険の見直しにはちょうど良いタイミングなんです。
保険のことを先延ばし先延ばしにしていると、いざというときにお金が足りないなんていう悲惨なことになっちゃいますしね。
2.婚約者にもしものことがあったら、どんなお金が必要になる?
婚約・結婚後、婚約者にもしものことがあると、残された家族には直近で葬儀代とお墓代が必要になります。遺骨を納めるだけならまだしも、新たなお墓を作る時はさらに費用がかさみますね。
葬儀が終わった後も、当面の生活費や子どもの教育費などさまざまなお金が必要になります。亡くなった婚約者が稼ぎ頭であったのなら、今後の収入をどうするのか考えなければいけませんね。
その時に、貯金や保険の保障がないと、自活できる収入が得られるまでは金銭的に苦しい思いをすることでしょう。最悪、生活がままならず借金をする可能性もあります。
共働きであったとしても、世帯収入が大幅に減るわけですから、やはり家計は苦しくなると思います。
3.婚約・結婚で検討したい保障内容とは?
では、婚約・結婚でどのような保障内容を検討すれば良いのでしょうか?夫婦共働きの場合と妻が専業主婦になる場合で見てみましょう。
3-1.結婚しても主婦共働きに場合
ふたりの収入で家計を支える夫婦は、どちらか一方でも万が一のことが起きると、収入が大幅に減ってしまい家計に影響を及ぼすという点を意識すべきです。
なので、どちらか一方だけではなく、夫婦両方に死亡保障を考えた方が良いですね。残された家族の生活費や子供にかかる教育費などの必要額をそれぞれの収入から考え、それぞれに見合った保障金額を設定するといざという時に安心できます。
お互いに収入があるので、子どもがいない場合は高額な死亡保障はいりません。妊娠が発覚した時点で保険を見直し、保障を上乗せすれば十分ですよ。
万が一の死亡保障も大切ですが、病気やケガに備えて医療保険の加入も検討すべきです。すでに加入している場合は、収入や今までの健康状態などから金額を選択すべきですが、まずは入院日額5,000円のものから始めると良いですね。病気やケガは、夫婦ともに収入の減少に直結しますので、入院費や治療費はカバーできるようにしましょう。
妻の医療保険はできるだけ早めに入ることをおすすめします。保険会社にもよりますが、妊娠が発覚した後で医療保険に加入しても、妊娠・出産に関わる保障がされないケースが多いです。(通常の分娩だと、もともと医療保障の対象にはなっていませんが)
3-2.結婚したら専業主婦になる場合
専業主婦がいる家庭では、夫に万が一のことがあると途端に収入がなくなってしまいます。生活を維持するためにも、大黒柱になる夫の死亡保障と医療保障を優先し、保障内容を分厚くするべきです。
ただし、これは専業主婦に死亡保障が要らないという意味ではありません。妻が亡くなってしまったら、夫は一人で仕事も子育てもしていかなければなりません。子育てのために転職することも、当面仕事を休むこともよくある話です。それに妻の葬儀代やお墓代もかかるわけですので、働いている夫だけ死亡保障をつければそれでOKということにはならないんです。
収入やライフスタイルにもよりますが、少額でも葬儀代ぐらいはカバーできる保障を専業主婦にもつけておくことをおすすめします。死亡しなかった場合、手元に戻ってくるような貯蓄型保険にしても良いですね。
医療保障も同じように夫から優先して考えましょう。家計の状況にもよりますが、入院日額10,000円の保障をつけても良いかもしれません。年齢に応じて、がんや三大疾病に特化した医療保障も検討していきましょう。
優先順位としては、
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という順に検討するのがベターですね。
4.結婚したてはお金がかかる時期、無理な保険には入らないこと!
保障金額は大きければ大きいほど良いわけではありません。収入に見合わない保険料を支払っていては、払いきれずに途中解約になってしまいますし、普段の生活が維持できなくなります。特に、結婚したては何かとお金がかかる時期なので、無理しないことです。
ライフスタイルや家計に応じて必要保障額を逆算すれば、結果的にお得な保険を選ぶことができます。
節子の言っていることはもっともだけど、人によってケースバイケースならどうやって保険を決めればいいのさ!
つか夫さんの言う通りです。よほど保険に詳しくない限り、そう簡単に自分に合った保険なんて選べません。
なので、一度保険のプロに相談すると良いですよ。お金のプロで保険にも詳しいFPが理想ですね。家計状況を詳しく聞いてもらい、自分に合った保障内容を細かく分析してもらいましょう。
5.まとめ
- 婚約・結婚で保険を見直すべき理由は以下の二つ
- 必要になる保障内容が変わるため
- 今後のライフプランを考えるきっかけになるため
- 婚約者に万が一のことがあると、葬儀代やお墓代、残された家族の当面の生活費や残りの学費などにお金の工面が必要
- 婚約・結婚で検討したい保障内容は以下の通り
- 夫婦共働き……夫婦ともに死亡保障、医療保障
- 妻が専業主婦……大黒柱である夫を優先的に、死亡保障・医療保障
- 結婚したからといって高い保険に入る必要はなく、家庭に合った保障金額を求めるべき
この時は必ずこの保険!っていえないから、だからみんな保険ってややこしいと感じるんだと思う。
実際に内容も複雑ですから、よほど保険に自信があるという人以外は、プロを頼った方が確実です。
まぁ、そんなこんなな内容をお友達に伝えてくださいな。
「わたしに頼るな、保険に頼れ」、と。