- 基本的に日本のカーシェアリングはレンタカーのような乗り捨て(ワンウェイ)サービスを行うことができません。中には一部の区間でのみ、乗り捨てを行うことができる場所(タイムズカーシェア)もあります。なぜレンタカーのような乗り捨てをすることができないのか?撤退してしまったのかをご説明します。
目次
1.カーシェアリングは乗り捨てができるの?
カーシェアリングは基本的に乗り捨てを行うことができないよ。カーシェアリングの大手である3社「タイムズカープラス」、「カレコ・カーシェアリング」「オリックスカーシェア」は、公式ホームページのQ&Aで乗り捨てを行うことが不可と記載されているんだ。乗り捨てをするならレンタカーを利用するしかできないみだいだね。
2.タイムズのカーシェアでは一部区間に限り、乗り捨てを行うことができる
2-1.TimesCar PLUS×Ha:mo
Times Car PLUS × Ha:moは、「タイムズカープラス」と、トヨタの「Ha:mo(ハーモ)」を組み合わせた新しいシェアリングサービス(実証実験)です。
2種類の超小型モビリティ(COMS、i-ROAD)に乗ることができるよ。都内に約100ヵ所に乗り捨てが可能なステーションがあるから、とても便利だよね。
料金に関しては、タイムズのカーシェアリングをあまり変わらないみたいだね。詳しい情報は、URLを貼っておくからそこで確認してみてね。
参考URL:タイムズ公式ページ
2-2.関西国際空港~大阪国際空港間
関西国際空港~大阪国際空港間で、乗り捨てが行えるサービスをおこなっているよ。
タクシー代を抑えたい人や、ちょっと寄り道したい人向けのサービスだね!これは、タイムズカーシェアの会員なら誰でも使うことができるよ!
3.以前は乗り捨てをすることができるカーシェアリングがあった
カーシェアリングが日本で導入された当初は法制度上、禁止されていたんだ。でも2014年9月から、法制度上では、カーシェアリングの乗り捨てが可能になったんだよ。
それに伴って、タイムズカープラス(旧サービス名:チョイモビ)やオリックスカーシェア(sumaco)他のカーシェアリング会社も普通に乗り捨てができるようなサービスをしていたんだ。中には、乗り捨てのカーシェアリングのみを行うサービスもあったみたい。
4.カーシェアリングが乗り捨てを撤退した理由
カーシェアリングが乗り捨てサービスを撤退してしまった理由は主に2つあるよ。
①駐車場のスペース問題
出典:日経ビジネスオンライン
乗り捨てだと最初に止めて置く場所と、乗り捨てを行うことができる場所の2つが必要になるよね?つまり通常のカーシェアリングよりも、乗り捨てをするサービスの方が2倍スペースをとるっていうこと。駐車場の管理コストは、それ以外の要因も関わってくるから、2倍以上になっていたんじゃないかな。
②返却コスト問題
もう一つは、返却コストの問題がでてくるね。乗り捨てをしたあとの車を移動させる必要があるからね。どうしてもステーションにある車の台数に偏りが出るから、それを移動しなければいけないんだ。
以上の2つが、カーシェアリングが乗り捨てのサービスを撤退した理由だと言われているよ。
5.海外では乗り捨てできるカーシェアリングがある
海外(北米や欧州)で展開するカーシェアリング大手のZipcarは、乗り捨てが可能なサービスなんだ!先日、Zipcarが中国進出を決めたみたいだから、もしかしたら日本にも進出するかもね。
もし日本進出をきめたら、乗り捨て可能なカーシェアリングを近いうちに乗れるかもしれないよ!
6.地域に密着した乗り捨て可能なカーシェアリング
愛知県の安城市に”き〜☆モビ”という乗り捨て可能なカーシェアリングがあるよ。地元に限られたサービスだけど、可愛い車体が特徴だね!
このように乗り捨て可能なカーシェアリングは大規模なものではなく、小規模な地域に密着した形で広がっていくかもしれないね。
7.まとめ
- 基本的にカーシェアリングは乗り捨てができない
- タイムズカーシェアでは、一部区間で乗り捨てOK
- 世界では乗り捨て可能なカーシェアリングがある
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参照:日経ビジネスオンライン