あなたは今、1円でも安く新車を手に入れたいと思っていませんか?高価な買い物だけに、負担は大きいですよね。
しかし、間違えた交渉は逆に損をすることも。そこで今回は、新車を値引きして安く買うためのポイントをお伝えします。
ここで紹介する方法を使えば50万円の値引きも狙えますよ!
目次
そもそも新車はどれくらい値引きできるの?
値引き幅は、車種や条件によって異なります。
値引き額が大きい車は以下のような特徴のある車種です。
- 不人気車で販売台数が少ない車
- モデルチェンジ間近の車
- 車体価格が高額な車
車種や条件で異なるため、「購入を検討している車種で値引き額を調べる」必要があります。
新車が値下げしやすい車種とタイミング
値引き交渉のとき、値下げしやすい車種とタイミングがあります。
車種とタイミングがわかっていれば、交渉が苦手な人でもある程度は簡単に有利に話を進めることができます。
では、新車が値下げしやすい車種とタイミングについて、下記から詳しく解説していきます。
新車が値下げしやすい車種
新車が値下げしやすい車種は、以下の車種です。(一例)
車種例 | 理由 | 値引き幅 |
トヨタ・マークX | 不人気、モデル末期、高額車 | 10~50万円 |
ホンダ・フィット | モデル末期(2019年秋に新型登場) | 10~25万円 |
※値引き幅はオプションを除いた車体のみの価格
マークXは、トヨタより「2019年内の生産終了」が発表されています。値下げの条件としては、「不人気」「モデル末期」「高額車」のすべてを満たしています。
新車価格は265.7~442.8万円とセダンの中では安い部類に入りますが、2018年の年間新車販売台数は4,108台でした。(人気車種・新型クラウンの販売台数は50,324台)
ホンダ・フィットは不人気車種ではありませんが、2019年秋に新型モデルが登場することがわかっています。ディーラーは現行モデルの在庫を少しでも売るために、値引き交渉に応じてもらいやすいです。
2019年の現時点で値下げしやすい車を選ぶなら、マークXやフィットのようなここで紹介した特徴のある車がおすすめです。
新車が値下げしやすいタイミング
最も値引き幅が大きいのは、決算期といわれています。3月は決算期、9月は半期決算期にあたり値引き額も増えます。
ディーラーには販売目標台数があって、達成するとメーカーから「販売報奨金」がもらえます。もうすぐで目標に達成しそうなときは、原価を割って販売したとしても報奨金で損額分を穴埋めできるのです。
ただ、ディーラー側も3月にユーザーが殺到することがわかっているので、事前に人気のある車種やグレードなどを取り揃えるケースも目立ちます。
多く仕入れているということは安くなっているので、在庫車の購入も視野に入れてみてください。
決算期に新車を購入するときの注意点
決算期に新車を購入するときは、タイミングに注意しましょう。
決算月の販売台数は3月31日までですが、販売台数1台にカウントされるのは「契約書に押印したタイミング」ではなく「車両が登録されたタイミング」だからです。
例えば、3月31日に新車を購入しても登録されたのが4月1日なら、4月にカウントされてしまうのです。つまり、3月の後半に差し掛かると、「営業マンの値引きが渋くなる恐れがある」ということになります。
交渉するときは、1月後半から〜2月に契約が決まるよう動くのがおすすめです。
新車の値引きを最大限引き出す手順
新車の値引きを最大限引き出す手順は、以下のとおりです。
- ライバル車・同メーカーの多系列店と競わせる
- 下取り額を引き上げる
- ディーラーで交渉する
下記から、詳しく解説していきます。
【手順1】:ライバル車・同メーカーの多系列店と競わせる
値引き交渉の定番が、「ライバル車・同メーカー多系列店」と競わせる方法です。
ライバル車の多くは性能やデザインに大きな差がなく、ディーラー側が顧客を獲得するには値引きが有効と考えるからです。
例えば、トヨタ・C-HRを買う場合はホンダ・ヴェゼルやマツダ・CX-5など競争させると効果的です。
同メーカー多系列店も同様で、兄弟車や姉妹車には大きな差がありません。トヨタ店のアルファードなら、ネッツ店のヴェルファイアが同メーカー多系列店のライバル車になります。
なお、競争させるときはそれぞれの見積書を持参すると良いでしょう。
このように、他社を引き合いに出すことで大きな値引きが期待できます。
【手順2】:下取り額を引き上げる
「下取り額を引き上げる」ことは、実質の値引きに繋がります。
そもそも「下取り価格」は、競合がないために現状はディーラーの言い値でしかありません。しかし、「一括査定サービス」を活用することで、この下取り額を引き上げることが可能です。
その手順は、以下のとおりです。
- ディーラーで下取り額がわかる見積書を出してもらう
- 一括査定サイトから一括査定の見積もりを出してもらう
- 同日同時刻に買取業者に来てもらって査定額を競ってもらう
- 結果を持ってもう一度ディーラーを訪ねる
上記の内容を、詳しくみていきましょう。
1. ディーラーで下取り額がわかる見積書を出してもらう
まずは、下取り額が明確にされている見積書を出してもらってください。
割引価格と一緒になっていることもあるので、純粋な下取り額が曖昧になってしまうからです。下取り額が曖昧な見積書では、交渉の成果がわからないだけでなく損をしていても気がつきません。
ディーラーでの見積もりは、必ず内訳が明瞭で下取り額がわかるものを出してもらいましょう。
2. 一括査定サイトから一括査定の見積もりを出してもらう
次は、一括査定サイトから一括査定の見積もりを出してもらってください。
一括査定サービスとは、提携している複数の業者に愛車の査定を依頼できるサービスのことです。一括査定にはさまざまなサイトが存在しますが、中古車検索サイトで有名なカーセンサーも運営しています。
カーセンサーの一括査定サイトの場合、愛車情報を入力して申し込んだあとに複数の業者から見積もり額が提示されます。査定依頼できる業者を任意で決められるので、評判が悪い業者を外すこともできます。
3. 同日同時刻に買取業者に来てもらって査定額を競ってもらう
次に、同日同時刻に買取業者に査定へ来てもらいましょう。
同日同時刻である理由は、余計な時間がかからないうえに競争を促しやすいというメリットがあるからです。
最も高い査定額を提示した業者には、見積書を出してもらってください。
4. 結果を持ってもう一度ディーラーを訪ねる
一括査定サイトで提示してもらった見積り書を持って、再びディーラーを訪ねてください。
一括査定サイトの見積書によって、再び下取り額を交渉することが可能だからです。
ディーラー側も買取業者の査定額を見て何もしないわけにもいかないので、下取り額を以前の金額から上げたりオプションなどで値引きしたりしてくれます。
以上の方法により、下取り額を引き上げることが可能です。
【手順3】:ディーラーで交渉する
最後は、ディーラーで交渉します。
交渉できる内容は、以下のとおりです。
- 車両価格
- オプション価格
- 保険やローンなど
もともと車両価格だけなら、実はディーラー側にとって大きな利益になりません。
「オプション」を加えて総額を膨らませるか「保険やローン」を契約してもらって保険会社やローン会社から報酬をもらって利益を得ているのです。
カーナビを付けたり保険やローンに加入したりする予定があるなら、これらも交渉の材料になります。
ただし、無理にローンを組んでも利子がかかってしまうので、現金で払えるのにあえてローンを組む必要はありません。
自分の求める条件だけ選んだら、「あとこれだけ引いてくれたら今日決める」というように即決を伝えましょう。営業マンは即決に弱く、冷やかしでないことがわかると交渉が上手く進むのです。
まとめ
今回は、新車を値引きして安く買うためのポイントをお伝えしました。
ここでお伝えした正しい方法を使うことで、確実に大きな値引きを引き出すことが可能です。
しつこい交渉を何度も重ねるより、合理的な交渉を行うことで時間もお金も無駄にならないうえ、営業マンとの信頼関係も維持できます。
ぜひ、新車の値引きを成功させてください。