買い物で何気なく使う「クレジットカード」とは、何のことを指すのか。本当に理解している方は多くないのではないでしょうか。
今回は、クレジットカードの仕組みや種類などを通じてクレジットカードとは何なのかを紹介します!
目次
クレジットカードとは?
クレジットカードとは、お買い物を後払いで出来るカードのことを言います。creditは、英語で「信用」のことを指しますが、信用で立替払いを可能とすることから名づけられました。
カード会社が審査のうえで「この人はちゃんと支払うことが出来る」と信用を証明するので、お金を持参しなくても買い物ができるんです。
クレジットカードに似たカードはいくつかあり、クレジットカードと同様に使う方も多いでしょう。
代表的なのはデビットカード。
デビットカードとは、銀行口座からその場でお金が引き落とされるカードのことを言い、銀行口座に預けている残高の範囲内で利用することができます。
次に、「プリペイドカード」も近年では利用される頻度が高まっています。
プリペイドカードは、先にカード会社に預けたお金の範囲内で利用できるカードのことで、クレジットカードと同様にお金を持ち歩かなくても利用することができます。
そして、海外ではリボや分割ができない一括払い専用のクレジットカードを「チャージカード」と呼び、クレジットカードとは区別することもあります。
クレジットカードの仕組みとは?
クレジットカード決済の流れ
利用者が加盟店で買い物をするときに加盟店は代金を受け取らずに商品・サービスを渡し、代わりにクレジットカードを読み込みます。そして、カード会社が手数料を差し引いて加盟店に代金を支払い、支払日にまとめて利用者から利用代金と発生する場合は手数料を徴収するという流れです。
クレジットカードの手数料
クレジットカードには、大きく分けて2種類の手数料があります。一方は加盟店の手数料、もう一方は利用者の手数料です。もう少し詳しく見ていきましょう。
加盟店の手数料
加盟店手数料は、一般に商品やサービスの代金の2~5%程度だと言われています。利用代金の徴収を代行してもらえたり、集客力がUPすることから、加盟店にもカード会社にもメリットがあるのです。
利用者の手数料
一括払いや二回払い、ボーナス一括払いを使っている限り、利用者には手数料負担はありません。3回以上の分割やリボ払いなどを利用すると、年利15%前後の金利手数料が発生します。
クレジットカードの支払い方法
- 一回払い※手数料なし
- 二回払い※手数料なし
- 分割払い※手数料あり
- ボーナス一回払い※手数料なし
- ボーナス二回払い※手数料あり
- リボ払い※手数料あり
一回払い
一括払いは、クレジットカードの最もポピュラーな支払い方法です。金利手数料が不要で、一ヵ月分の利用代金を翌月にまとめて支払う方法が一般的です。
二回払い
二回払いは、手数料がかからずに支払うことが出来る分割払いの方法です。法律で定められているので、基本的にどのカード会社でも手数料無料で2回払いすることが出来ます。
分割払い
分割払いは、一般的に商品代金を3~24回程度に分けて支払う方法で、手数料のかかる支払い方法です。3ヵ月で払うなら3回払い、一年で払うなら12回払いというようになります。
例えば、3万円の商品を6回払いにすると、毎月5千円に手数料を加えた金額を支払うこととなります。
ボーナス一回払い
ボーナス一回払いは、約半年分の支払いを夏と冬のボーナス時期に一回で支払う方法です。ボーナス時期のお金に余裕がある時期に支払いを遅らせることが出来るのに手数料がかからない、お得な支払い方法だと言えます。
ボーナス二回払い
ボーナス二回払いは、ボーナス時期の二回に分けて支払う方法です。基本的に金利手数料のかかる支払い方法ですが、オリコカードなど手数料を無料としている会社もわずかにあります。
クレジットカードの種類
クレジットカードというとどんなカードを思い浮かべるでしょうか。クレジットカードの種類にはいくつかの分類法があり、VISAやMasterなどの「国際ブランド」、実際にカードを発行する「発行会社」、カードの特典などを提供する「提携会社」などがあります。
「ANA To Me CARD PASMO JCB」を例にすると、国際ブランドと発行会社が「JCB」、提携会社が「ANA」と「東京メトロ」というように、さまざまな企業が役割を分担してクレジットカードを提供しています。
それぞれの役割、特徴を紹介していきます。
国際ブランドとは
国際ブランドとは、「VISA」「JCB」などの決済サービスを提供する機能をいいます。国際ブランドがあることで、カードの発行会社が直接提携していない加盟店でも決済ができるのです。
世界では、「VISA」「Master」「JCB」「American Express」「Diners」「Discover」「銀聯」の7つの国際ブランドが知られており、日本ではDiscoverを除く6ブランドのクレジットカードが発行されています。
調査会社イプソスの調査によると、日本のクレジットカードシェア率は、VISAが55%、JCBが30%、Masterが12%、アメリカンエキスプレスが2%、ダイナース、銀聯が0%という順になっています。
VISA
VISAは、アメリカ・カリフォルニア州に本社を置く、世界で最も会員数の多い国際ブランド。加盟店数は4,000万店前後と言われており、クレジットカードの代名詞ともいえる国際ブランドです。
日本国内ではクレジットカードが使える=VISAカードが使えると言え、「三井住友VISAカード」が有名。知らない人はいないクレジットカードでしょう。
MASTER
マスターカードは、アメリカ・ニューヨーク州に本社を置く、世界で最も加盟店数の多い国際ブランド。『お金で買えない価値がある。買えるものはマスターカードで。』というCMを耳にしたことがあると言う人も多いのではないでしょうか?
日本国内では、VISAカードと同様にほとんどのお店で使えるクレジットカードで、「楽天カード」などでマスターカードを発行することが出来ます。コストコなど「マスターカードだけ使える」店舗もあるので、1枚持っていると便利です。
JCB
JCBカードは、日本で唯一の国際ブランド。国内やアジアではVISAやMasterに引けを取らない加盟店数を誇り、旅行やエンターテイメントに強みがあります。
VISAやMasterとの一番の違いは、「プロパーカード」と呼ばれる自社発行のクレジットカードがあるということです。「JCB CARD W」などのポイントが高還元率で貯まるクレジットカードも発行されています。
近年、アメックスや銀聯、ディスカバーカードなど海外のクレジットカード会社と提携を結び、相互に加盟店を開放していることから加盟店数・会員数共に伸ばしています。
American Express
アメリカンエキスプレスは、アメックス(AMEX)などとも呼ばれ、ステータス性の高いクレジットカードとして知られています。
国際ブランドとしてセゾンカードと提携した「セゾンブルーアメリカンエキスプレスカード」なども発行していますが、「アメリカンエキスプレスグリーンカード」のようなプロパーカードが主力です。
銀聯カード(Union Pay)
銀聯(ぎんれん)カードは、中国の銀行系の国際ブランドで、かつてはキャッシュカードやデビットカードを主力としていました。
近年では国際ブランドとしてクレジットカードの発行にも力を入れており、日本国内でも「三井住友カード」や「ANAカード」を保有している人が申し込みすることができます。
発行会社
発行会社とは、カードの発行や会員管理などを行う会社のことで、「アクワイアラー」とも呼びます。
一般的に「カード会社」と言えば発行会社を指すことが多く、クレジットカードの特典や機能は発行会社が設定しています。
例えば、「セゾンカード」や「三井住友カード」「DCカード」「エポスカード」などが当てはまり、「JCB」や「アメックス」などは国際ブランドでありながら発行会社の業務も行っています。
提携会社
提携会社は、クレジットカードの特典やポイントなどを提供する会社のことを言います。
例えば、ANA JCBカードであれば、JCBが発行しますが、カードの利用でANAのマイレージが貯まったり、飛行機に乗る際に一般の人よりも多くマイレージが貯まる、空港の売店で割引を受けられるなどの特典が用意されていて、これらはANAが提供しているので、提携会社はANAということになるんです。
提携会社は、クレジットカードを持つことで継続して自社のサービスを使ってもらいやすくなることや、手数料の一部を分配してもらえることから特典を提供しています。
まとめ:クレジットカードとは何かを理解して上手に活用しよう
今回は、クレジットカードとは何なのかを仕組みや種類の解説を通じて紹介してきました。
クレジットカードは、様々な会社が関わり合ってお得なサービスを提供してくれています。仕組みを知って上手に活用することで、よりお得なサービスを受けることができますよ。
この記事やサイトの情報も上手に活用して、クレジットカードを節約に活用してみてくださいね。