貯金をしていると、平均してどの程度の金額を周りが貯金しているのか、気になりますよね?そこで、今回は年齢別での平均貯蓄額を紹介します。同年代が平均してどれだけ貯金しているのか、一度比較してみてください。
通帳を見るとにやけちゃうよ?
ほらほら。
少しずつですか、着実に貯まって来ましたね。
ところで、貯金してて気になったんだけど、僕と同じ年代の人ってどのくらいの金額を貯金してるのかな?
周りの人や、同い年の人がどの程度の貯蓄額を持っているのか、知っておくのは大事ですよ。
自分と比べて、多く貯金してるのか、それとも少ないのか、やっぱり比較する基準が欲しいもん。
ってことで、教えてたもう。
目次
1.人はなぜ貯金をするのか?貯金をする意味ってあるの?
周りの人がどの程度の金額を貯金しているのか知る前に、私たちがなぜ貯金をするかについて一度振り返ってみましょう。
そうですね、つか夫さんの言う通りです。
長い人生の中では、ケガや病気、自然災害、収入の減額、リストラなどの予測しにくい出来事によって、日常で使う生活費以外のお金が必要になることがあります。そんな時に貯金が無かったら、私たちはすぐに借金生活になってしまいます。
そういったいざという時に備えるというのが、貯金をする大きな意義です。保険に加入するのと意味合い的には似ていますね。
そうですね。
人生では、大量にお金を使うシーンがいくつもあります。代表的なのは、受験・大学入学・結婚・出産・住宅購入・葬儀など。旅行のようなイベントもそのうちの1つですね。
そういった場面で使うお金を用意するのも、貯金をする理由になります。
お金が無くなった時のリスク回避や、大きな買い物やイベントのための準備など、これらの理由があって人は貯金をするんです。決して意味がないわけではありません。備えあれば憂いなし、です!
2.年齢別に見た平均貯金額!気になるみんなの貯金はいくら?
では、気になる平均貯蓄額を年齢別で見ていきましょう!平成25年に行われた厚生労働省の国民生活基礎調査の結果をもとに、紹介いたします。
2-1.29歳以下の貯金の平均額は約160万円!
29歳以下の世帯だと、平均貯蓄額は160万1000円です。
もっと少ないと思っていたけど、案外みんな貯金しているんだね……。
そうですね。ただ、29歳以下のおよそ19%の世帯は、貯金が全くないと答えています。3%程度の世帯が3000万円以上の貯蓄があると答えていたので、そちらの金額に引き上げられて平均額も上がっているんですよ。
ちなみに、29歳以下の世帯で最も多かった貯蓄額は50万円以下でしたよ。
2-2.30代の貯金の平均額は約423万円!
30代の世帯だと、平均貯蓄額は423万2000円です。
30代になると大幅に貯金額が上がるんだね。
そうですね。ただ29歳以下の世帯と同じように、貯金を全くしていない人が約16%います。1000~1500万円貯金している人が約5%、1500~2000万円が約2%、2000~3000万円が約2%、3000万円以上は約1%います。
つまり、30代の約10%の世帯が、1000万円以上貯蓄しているんですよ。
この人たちが、30代の平均貯蓄額を引き上げているんだね。
その通りです。
最も多かった貯蓄額は100~200万円ですね。30代の世帯の約14%がこの貯蓄額ですよ。
2-3.40代の貯金の平均額は約708万円!
40代の世帯だと、平均貯蓄額は707万6000円です。
僕らもそれくらい貯められるのかなぁ。
40代の約17%の世帯は、貯金がないみたいですね。1000~1500万円貯金している人が約9%、1500~2000万円が約3%、2000~3000万円が約4%、3000万円以上は約4%います。1000万円以上の貯蓄がある40代の世帯が、約20%もいるということです。
まぁ、全体の2割は富裕所得者っていうし、そんなものかぁ。
コツコツと貯蓄している人もいるので、40代になるとそれなりに資産を持つようになるんですね。
ちなみに、40代の世帯で最も多い貯蓄額は500~700万円です。約11%の世帯がこの貯蓄額ですよ。
2-4.50代の貯金の平均額は約1035万円!
50代の世帯だと、平均貯蓄額は1034万7000円です。
それ本当かなぁ。
どの年代にもいえることですが、やはり富裕層の貯蓄額が大きいので、それに引き上げられて平均額が上がっていますね。なので、金額としては平均になりますけど、人数としてはちょっと怪しいところです。
50代で貯蓄がない世帯は約16%います。1000~1500万円貯金している人が約10%、1500~2000万円が約5%、2000~3000万円が約7%、3000万円以上は約9%ですね。1000万円以上の貯蓄がある50代の世帯が、約30%もいますよ。
にわかには信じ難いけど、厚生労働省のデータがそういっているんならそうなのかなぁ。
信じられないなぁ、というか信じたくないなぁ。
日本人はお金を貯め込むばかりで使わないと、海外から揶揄されることがありますが、ちょっとそんな気もしてきますね。
50代の世帯で最も多い貯蓄額は、1000~1500万円です。約10%の世帯がこの貯蓄額ですね。皆さん、老後資金を着々と貯め始めている時期だといえますね。
2-5.60代の貯金の平均額は約1399万円!
60代の世帯だと、平均貯蓄額は1399万3000円です。
みんな老後資金を形成してますから、60代だと平均貯蓄額が上がるという感じですね。退職金の影響も大きいですよ。
それと、60代で貯蓄がない世帯は約15%います。1000~1500万円貯金している人が約9%、1500~2000万円が約6%、2000~3000万円が約9%、3000万円以上は約14%ですね。1000万円以上の貯蓄がある60代の世帯が、約39%もいるんです。
人数が多くなるのも、頷けるかも。
60代の世帯で最も多い貯蓄額は、なんと3000万円以上です!退職金効果が大きいことがわかりますね。
2-6.70代の貯金の平均額は約1317万円!
最後に70代の貯金について見ていきましょう。70代の世帯だと、平均貯蓄額は1316万9000円です。
平均貯蓄額が60代に比べて減っているのは、年金生活にシフトしていることが主な要因ですね。収入が年金だけになると、足りない生活費を貯金から補いますので。
退職金や年金などがある中でも、貯蓄がない人は一定数います。70代で貯蓄がない世帯は約16%いますね。1000~1500万円貯金している人が約9%、1500~2000万円が約6%、2000~3000万円が約8%、3000万円以上は約11%です。1000万円以上の貯蓄がある70代の世帯が、約34%いるというわけです。
最も多い貯蓄額は、60代と同じで3000万円以上となっています。
3.全く貯金をしていない人の割合はどのくらい?
貯金をしている人がいる一方で、ほとんど貯めていない人もいるのが現実です。
70代までの世帯で、貯蓄がない人はおよそ16%。つまり、25世帯のうち4世帯は貯金がほとんどない状態となっています。
そうですね。
それだけの割合の人が、資産をつくれずに悩んでいるんです。貯金がないと、いざという時に金銭面での対処ができなくなるため、良い傾向ではありませんね。
4.貯金をつくるためには?
貯金をつくるためには、やはり現在の支出を見直すことが重要です。収入を増やすことはすぐできませんが、支出は今すぐにでも下げることができます。
今現在、月にどれだけの生活費をかけているのか、どれだけの固定費があるのか、一度書き出してみると良いですよ。項目ごとに支出を書き出すと、どこにムダなお金をつぎ込んでいるのかが見えてくるものです。光熱費や通信費、保険料や自動車の維持費などの固定費も、削減できるものはどんどん見直していきましょう。
5.まとめ
- 年齢別の貯蓄額は以下の通り
- 29歳以下……約160万円
- 30代……約423万円
- 40代……約708万円
- 50代……約1035万円
- 60代……約1399万円
- 70代……約1317万円
- 貯蓄がない世帯の割合はおよそ16%
- 貯金をつくるには、まずは支出を見直すべき
よーし、もっともっと貯めるぞ!
つか夫さん、ふぁいと!
ちなみに、将来のために節子も貯金しているけど、どれくらいなの?
ちょっと通帳見せて見せて!