この記事では「ふるさと納税のオトクな仕組み」「年収150万円の方におすすめの返礼品」「年収150万円前後の方の寄附限度額と計算方法」を順にご紹介していきます。
ふるさと納税とは?
年収150万円の方がふるさと納税できる限度額を見る前に、ふるさと納税の仕組みをカンタンに紹介していきます。
ふるさと納税は損ではない?
「ふるさと納税」は、ご自身で納税をしている方であれば、誰でも得することができる制度です。
そうですよね。すみません汗
その仕組みを理解するために、まずは「ふるさと納税」がどんな制度なのか、パパっと確認していきましょう。
「ふるさと納税」とは、地方自治体に寄付することで、イクラやホタテなどの特産品をもらうことができる制度です。
2019年人気返礼品 | |
返礼品名 | 詳細 |
おすすめ度:★★★★★ 鮭いくら醤油漬け500g |
寄付金額:10,000円 |
市場価格:5,300円 | |
おすすめ度:★★★★★ オホーツク産ホタテ玉冷大(1kg) |
寄付金額:10,000円 |
市場価格:5,900円 | |
この説明を聞いても、そう思う方が多いですよね?
実は、寄付した金額と同じ分、本来払うべきだった住民税、所得税が減額されるんです。(自己負担金2,000円は除く)
概ねそういうことです。ここであらためて「ふるさと納税」のお金とモノの流れを整理しましょう。
①あなたが地方自治体に寄付をする(あなた→地方自治体) ②自治体から特産品が送られてくる(地方自治体→あなた) ③寄付した金額分、本来払うべき税金が減額される(国、あなたが住んでいる自治体→あなた) |
地方自治体へ寄付したお金(①)が、本来払うべき税金が減額される(③)ので、あなたの負担はないというわけです。
ただし、「ふるさと納税」の制度への参加料として、2,000円だけご自身で負担する必要があります。
ただ、地方自治体からもらえる特産品(②)は、2,000円以上の価値があるので、「お得」=「損しない」というわけです。
まとめると、年収ごとの上限額までたった2,000円の自己負担で買い物ができるということです!
ふるさと納税は金持ちしか関係ない?
そんなことはありません!
繰り返しになりますが、「ふるさと納税」は、ほとんどの納税者にとって節税になるお得な制度です。
例えば、先ほどの10,000円のイクラやホタテは、年収154万円以上でもらうことができます。(※独身の場合)
年収154万円は、時給720円で毎週40時間働いた場合の収入になりますので、
ほとんどの方がふるさと納税に関係があるということになりますね。
気になりますよね?そこで、次の章では、ふるさと納税と年収にどんな関係があるのか解説していきます。
ふるさと納税と年収の関係は?
寄付できる上限が年収で決まる
「ふるさと納税」が「住民税、所得税が減額される制度」であることは、先ほど説明しました。
税金が減額されるためには、税金を支払っている必要がありますよね?
そして、住民税、所得税の金額は、年収によって決まっています。
つまり、
年収→住民税、所得税→減額される税金の上限
という順番で決まるわけです。
また、減税される税金の上限を超えてしまうと、ただの寄付になってしまうので、
減額される税金の上限=寄付できる税金の上限
となります。
これが、「ふるさと納税」の寄付できる上限と年収の関係です。
ご自身の具体的な上限額を知りたい方は、こちらの計算ツールをご利用ください。
年収150万円前後の方の寄附限度額【年収130~200万円】
また、大まかな上限が知りたい方は、下の表に参考にしてください。
ふるさと納税を行う方本人の給与
|
ふるさと納税を行う方の家族構成 | |||
独身又は共働き | 夫婦、又は、共働き+子1人(高校生) | 共働き+子1人(大学生) | 夫婦+子1人(高校生) | |
130万円 | 6,000 | – | – | – |
145万円 | 8,000 | – | – | – |
150万円 | 9,300 | – | – | – |
154万円 | 10,000 | 2,000 | – | – |
200万円 | 18,000 | 10,000 | 7,000 | 2,000 |
(表の数字は総務省ホームページより引用。※年収250万円以下の数字は必ず受ける控除(基礎控除、社会保険料控除)のみを利用したと仮定して筆者が算出)
年収200万円以上の上限額を知りたい方は、下の記事を参考にしてください。
参考記事:【ふるさと納税】年収150万~1億円の控除限度額とおすすめ返礼品
ふるさと納税の限度額と控除額の計算は記事の最後で紹介しています。
年収は、手取り?額面?いつの期間?
「年収」と一言で言っても、色々ありますよね?
ふるさと納税で寄付できる上限額を考えるときに、
総務省の表や、ネット記事の計算で想定されている「年収」は、
寄付する年の1月~12月の、額面の年収です。
年収は、源泉徴収票を参考にしよう
ご自身の上限額を計算するときには、源泉徴収票を参考にしましょう。
昨年の年収の詳しい内容を確認することができます。
源泉徴収票の見方を詳しくお知りになりたい方は、下の記事を参考にしてください。
参考記事:源泉徴収票の見方がわかりません !世界一わかりやすく解説!
【年収150万円から得する】ふるさと納税返礼品3選
ここでは、寄付金額5,000~10,000円のおすすめ返礼品3選をご紹介!
「これを頼んでおけば間違いない!」という無難にお得な返礼品ですので、返礼品選びにお困りの方は参考にしてみてください!
※還元率とは、「市場価格/寄付金額×100(%)」で計算される返礼品のお得さを表す指標です。
2019年のふるさと納税では、還元率50%以上ならかなりお得な返礼品ですよ!
返礼品 | 還元率 | 寄付金額 |
---|---|---|
国産うなぎ2本セット |
67.8% | 10,000円 |
オホーツク産ホタテ玉令大 |
59% | 10,000円 |
佐野餃子セット |
50% | 5,000円 |
大サイズ 国産うなぎ蒲焼 2本セット
寄付金額:10,000円 還元率:67.8%
うなぎのプロが認めたのが「大サイズ 国産うなぎ蒲焼 2本セット」です。楽天市場、Yahoo!ショッピング、ポンパレモールで表彰。楽天市場では、海産物部門で3年、グルメ大賞は9年連続で受賞しています。高い評価を受けている理由は、5人のプロがうなぎの味をチェックしているからです。
プロが選んでいるので、泥臭くないうなぎだけが蒲焼になります。外はパリッと香ばしく、内側はふっくらなうなぎを食べたい人におすすめです。蒲焼にしたうなぎは、真空パックに入れて旨みを残しています。お湯で温めたり、グリルで焼くと、美味しくいただけますよ!
オホーツク産ホタテ玉令大
寄付金額:10,000円 還元率:59%
真珠のような輝きを放つのが「オホーツク産ホタテ(北海道紋別市)」です。口コミは口コミは522件で驚異の4.9/5.0!
刺身やマリネやバター焼きにもピッタリ。水温が低い環境で育てられたので、旨味を感じられるホタテです。トップレベルの還元率なので、コストパフォーマンスを重視する人におすすめ。
佐野餃子(大)10個2人前×1パックと佐野餃子(中)24個4人前×1袋
寄付金額:5,000円 還元率:50%
食べ応えのあるサイズと一口サイズの2種類がセットになった餃子です。餡は国産の食材をふんだんに使っており、まるで鍋の中身が餃子になったかのようにうま味がたっぷりと詰まっています。
焼き餃子として食べるのも美味しいですが、蒸し食べるのがおすすめです。
寄付金額5,000~10,000円の返礼品をもっとご覧になりたい方には、下の記事がおすすめです。
【2019年5月最新】5千円~1万円のふるさと納税おすすめランキング21選
【年収150万】寄付できる上限額と、実際に減税される金額を計算してみた
年収150万円の人の寄附限度額と、実際に控除(減税)される金額を計算してみました!
【年収150万】寄付できる上限額を計算してみた
計算方法を詳細に把握する必要はあまりないですが、ここでは一応紹介させていただきます。
ふるさと納税の控除上限額は、個人住民税所得割額×20%/90%-(所得税率×復興税率1.021)+負担金2,000円で計算することができます。
年収150万円で基礎控除、社会保険料控除のみを受ける場合、(※この2つは、納税者が必ず受けている所得控除です。)
控除の合計は、約119万円となり、課税の対象となる所得(課税総所得)は約31(150-119)万円となります。
(参考:moneylifehack)
(参考:保険の疑問をしっかり解決)
個人住民税所得割額は課税総所得金額の10%なので、310,000×0.1=31,000円、
課税総所得が195万円以下の場合、所得税は5%になるため、
(参考:国税庁)
31,000×0.2/(0.9-0.051)+2,000=9,300円が控除上限額ということになります。
ちなみに、こちらのシュミレーターに同じ値を入れると、9,000円になります。(百円単位は切り捨てられるため)
また、同じように社会保険料などを調べて計算していくと、年収154万円で上限額が10,000円を上回ります。
【年収150万】上限額を超えてしまった場合に、減額される税金を計算してみた
少しなら寄付金額が控除上限額を超えてしまっても、さして問題ありません。
ここでの大事なポイントは、「控除上限額を超えた分は15%しか控除されない」ということです。
それでは、実際に計算してみましょう。
上限額が9,300円で、寄付額が10,000円だったとします。
自己負担金2,000円はふるさと納税をした方が必ず負担することになるお金です。
手数料みたいなものだと考えれば良いと思います。
それを差し引いた残りの8,000円のうち、9,300-2,000=7,300円は控除上限額の範囲内なので全額返ってきます。
最後に、残った700円のうち15%は控除される制度になっているので、さらに700×0.15=105円返ってきます。
合計すると、寄付額のうち7,300+105=7,405円は返ってくるということになります。
つまり、自己負担額は10,000円(寄付額)ー7,405円(控除額)=2,595円となるわけです。
いかがだったでしょうか?
控除上限額を超えてしまった分(例における700円)は15%しか返ってこないので、控除上限額を超えて良いのは1,000円までと考えておくと良いと思います。