近頃、テレビのCMや番組で再燃した犬や猫のペットブーム。その中でも特に小型犬は、幅広い層に人気があり、家の中でも飼いやすいので、一人暮らしでも飼う人たちが増えています。初めて犬を飼う人にとって、購入費以外に費用がいくらかかるのか気になるところですよね? ここでは小型犬にスポットをあて「犬を飼う費用」と人気小型犬の特徴について詳しく解説していきます。
ペロが亡くなった時は「この世の終わり」が来た感じで、家族全員しばらく立ち直れなかったぁ。
でも、犬や猫を飼うのって大変そうですし、お金がかかるイメージがあるんですが、どのぐらいの費用がかかるのでしょう。
目次
1.犬を飼う(飼育する)のに必要な費用は?
犬も人間も同じ生き物、食事をしたり、病気になったり、生きているだけでお金はかかるんだ。ここでは「お金がなくて、もう飼えなくなってしまった。」なんて事にならないよう、毎月かかる費用の一般的な例をみていこう!
犬を飼う費用は、大きく4つに分けられるんだ。
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1-1.毎月の食事代
合計 4,000円(税別) |
1-2.毎月の衛生用品代
合計 3,000円(税別) |
1-3.毎月のトリミング代(爪切り、肛門腺絞り含む)
合計 3,000円(税別) |
そうだね。トリミング費用を月1回にするとバカにならない金額になるよね。
2.年1回の予防接種費
犬を飼うには、毎月の食事やトリミング以外にかかる費用があるんだ。それは、病気などの予防注射。
犬は病気になりやすいので、法律で年に1回、予防接種を受けることが定められているんだよ。予防接種を受けないとトリミングできないところも多いみたいだよ。
合計 17,500円(税別) |
3.犬にかかる費用の合計
項目 | 月合計 | 年合計 |
食事代 | 4,000円 | 48,000円 |
衛生用品代 | 3,000円 | 36,000円 |
トリミング代 | 3,000円(月割計算) | 36,000円 |
予防注射代 | 1年毎 | 17,500円 |
合計 | 10,000円/月 | 137,500円/年 |
上記以外にも、病気やケガをした時の医療(治療・手術)費や、その備えのためのペット保険(任意)、旅行などで家を空けるときにはペットホテル費などの費用もかかってくるんだ。
うん。お金はそれなりにかかるけど、それよりも癒しだったり、日々楽しく暮らせたり、生活にもたらす精神的なメリットの方が大きいと考えた方がよさそうだね!
4.犬はペットショップ以外でも買えるって知ってた?
犬を購入するのに、最初に思い浮かべるのが「ペットショップ」だよね? 最近では大型ホームセンター内でも販売してるけど、近所にペットショップがあれば気軽に行けていいよね!
もし犬を飼い始めたら、ペットフードや消耗品を買いに行くのもラクだし。でも、ペットショップが近くにない人は、どんな犬が販売されているのか分からないから、自分で好みの犬の情報や、家の近くにペットショップはあるのか、いくらぐらいするのかなどをインターネットで調べるんだ。さらにもし、ペットショップよりも安く買えるなら、その方法や場所も知りたいよね?
実はペットショップ以外でも犬を見たり、買ったりできる方法があるんだよ。ここでは、犬を販売するお店(場所)の特徴(メリット・デメリット)を詳しくみていこう。
4-1.ペットショップで買う
大型ショッピングモールや大型ホームセンターには、必ずといっていいほどペットショップが入っているよ。
犬や猫以外にも多くの動物を扱っているので、ペットを飼いたい入門者にオススメだよね。
メリット
デメリット
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4-2.ブリーダーから買う
ブリーダーとは、犬の交配や出産、繁殖を手掛け、市場に流通させる仕事のこと。その多くはペットショップに流通されていて、血統書付きの子犬たちの多くは、ブリーダーの手によって誕生しているみたいだよ。
犬を育てた環境や親兄弟も見られるから安心できるし、ペットショップを通さないってことで値段も安く買うことができるよ!
そんなことないよ! ペットショップより安い金額で購入できるし、育て方も詳しく教えてくれるし、お見合いやブリーダーがすすめてくれた犬との間に赤ちゃんが多く生まれたら代理販売してくれるところもあるみたいだし!
確かに、中には悪徳ブリーダーもいるみたいだから、初心者がブリーダーから購入するのはちょっとハードルが高いかもしれないね。安心してもらうためにブリーダーについて詳しく説明するよ。
メリット
デメリット
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ブリーダーから直接購入する場合は、事前にインターネットなんかでどういった犬種を扱っているのか調べておく必要があるから、そこは忘れないようにね。
4-3.インターネットショップで買う
最近、犬・猫を専門に扱うインターネットショップや、ペット好きが集まるのコミュニティサイト(個人売買)を通して購入する人が増えているんだって。
でも、これらのサイトで共通して言えることは、相手がどんな人か分からないから「どのような環境で飼育されているのか?」「犬種、血統書が本当なのか?」とかに不安を感じるところだよね。
でも、ブリーダー同様、仲介業者を介さない分、安価に手に入りやすいといったメリットもあるんだよ。トラブルにならないよう注意したいところだよね。
メリット
デメリット
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4-4.知人から(近所・友人・親戚・紹介)買う
一番安心できるのは知人から譲り受けることかもしれない。知っている人なら犬の相談もしやすいし。「知人の犬に子供が生まれたみたいでさ……」なんて話を聞きつけたら、紹介してもらって、一度直接足を運んでみてもいいかもね!
メリット
デメリット
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5.人気の小型犬、相場はいくら? 犬種の特徴と価格を詳しく解説
確かにそれはあるよね! 僕が子どもの頃はポメラニアンを飼っていたんだ。人懐こくて甘え上手な犬だったな~。
じゃあ、小型犬の中でも特に人気のある「トイプードル」「チワワ」「ポメラニアン」の3種のケースで、犬種の特徴と購入にかかる費用(相場)をみていこうか。
5-1.チワワ
チワワの特徴(性格)
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チワワは、飼い主に対して愛情深く、献身的な性格。飼い主に対しての愛情が深いから、他の人、特に初対面の人には警戒し、やんちゃになることもしばしばなんだって。音に対してはかなり敏感で臆病な一面もあるけど学習能力が高く、一人暮らしで飼っている人も多い犬種みたいだよ。
チワワの体格
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それに、チワワは小型犬の中では比較的安価で販売されているんだ。
チワワの価格
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5-2.ポメラニアン
ポメラニアンの特徴(性格)
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ポメラニアンは、甘えん坊でとても好奇心旺盛な犬種。飼い主に対して従順で、よく甘えてくるんだ。顔を必要以上にペロペロなめたり、くるくると回って「相手して~♥」とかまってちゃんアピールをしたり、とにかく甘え方がとても愛らしいだよ。
その反面、警戒心があり、気が強く、自分より大きな相手に対して勇敢に向かっていったりすることも。ポメラニアンは耳がよく、特に外音に対しては敏感なので番犬としても頼りになる犬なんだよ。
ポメラニアンの体格
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それと、ポメラニアンの価格は毛並みや毛色によって違いがはっきりとしているよ。
ポメラニアンの価格
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でも、僕が飼っていたポメラニアンは警戒心があまりなかったなぁ~。友好的で、誰にでも寄っていく人懐こい犬だったよ。
5-3.トイプードル
トイプードルの特徴(性格)
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大人しさと、人懐こさを兼ね備えたのがトイプードル。毛色によって性格が分かれると言われている犬種なんだよ。でも、どの色でも基本的には大人しく、人が好きで友好的。抜け毛が少なく、ムクムクとした特徴的な毛並みから、さまざまなアレンジができるおしゃれ犬としても人気があるんだ。
トイプードルの体格
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トイプードルの価格も、毛並みや毛色によって違いがはっきりしているよ。
トイプードルの価格
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そうだね。犬は同じ犬種でも血統や毛色によって価格も違うからね。
6.避妊手術する? それとも赤ちゃんを生ませる?
メス犬を飼うと悩むのが、赤ちゃんを生ませるか避妊手術するかどうかなんだよね。避妊手術代もオス犬とメス犬では違うんだよ。
でも、オス犬は販売価格がメス犬より安いし、避妊手術代もメス犬より安いんだよ。あと、避妊しないとメス犬は病気になりやすく、オス犬はストレスや無駄吠え、マーキングの回数が増えることもあるから、早めに対処しないといけないんだよ。
メス犬・オス犬の特徴と、犬の出産、避妊手術についてみていこうか。
メス犬の場合の特徴
メス犬の場合の注意点
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避妊手術をした場合、手術になるから1〜2日入院することになり、小型犬なら約20,000円、大型犬なら約50,000円かかるよ。
オス犬の場合の特徴
オス犬の注意点
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メス犬だったよ。お見合いさせるときは、親の気持ちになってドキドキしたものだよ。
7.かわいいだけじゃダメ!犬を飼う前の大事な心構え
犬を飼う費用以外に、まず「きちんと育てていけるのか?」ということをしっかり考えてから飼うようにしないとね。最後に、大事な心構えを伝えるよ。
7-1.きちんと犬を飼育していけるのか考えよう!
かわいいだけで犬を飼い、仕事や自身の病気などの事情で、結局世話ができなくなり、捨てられてしまうケースが増えているんだって。軽い気持ちで捨てたとしても、家で飼育された犬は免疫も弱く、狩りもできないので、その行く末は死あるのみ。
そんな悲惨な事にならないようきちんと考えてから、購入を決めようね!
7-2.飼育環境を確かめよう!
まず、自身が住んでいる環境をチェックしよう。一軒家の持ち家ならいいんだけど、賃貸ならペット可なのか、マンションでもペット可なのか、犬の大きさは決められてないかなどを確認する必要があるよね。室内犬の飼いやすさから、一人暮らしでも犬を飼う人が増えているみたいだけど、特に独身者だと世話をできる人は自分だけ。
家を数日離れるときは、必ず信頼できる人に預けるとか、ペットホテルを探しておくなどの環境が必要だよね。
7-3.犬を飼う準備を周到に!
犬を飼う前に、または、同時に用意しておかねければならない物がいくつもあるんだ。犬の寝床になる家(室内なら檻やベット)、糞尿する場所やシート、食事や飲み物の容器とかさ。何が必要になるかを事前に調べて準備をしておかないとね!
8.ペット保険って入った方がいいの?
ペットショップで購入すると、ペット保険の加入をすすめられることが多いみたい。最近はペット保険の種類も増えて、その内容やオプションもいろいろあるよね。
そうだね。じゃあ、ちょっと詳しく見ていこうか!
8-1.予防接種は保険が適用されるのか
ペットを病院に連れて行く一番の理由に予防接種があるんだ。予防接種にもさまざまな種類があるけど、毎年必ず打たないといけないものは狂犬病予防ワクチンだね。
他にも3種混合ワクチン、5種混合ワクチン、6種混合ワクチン、7種混合ワクチン、8種混合ワクチン、9種混合ワクチンなんかがあるけど、これらは飼い主次第かな。薬の種類によって効果の期間も違うから、掛かりつけになる動物病院と相談した方が良いよ!犬によって、体の負担も違うから、多種類注射をすれば良いってわけでもないしね。
それに、ペット保険で予防接種の保障をしているところは少ないんだ。プランによってオプションで付けられることもできるけど、トータルで考えると予防接種代よりオプション代の方が高くなることもあるよ。
ちなみに、蚊から感染するフェラリアの予防は、注射予防か飲み薬どちらかを選択できるよ。注射なら1回の注射で1年間の効果があるけど、飲み薬は毎月飲ませることになるんだ。かかる費用はあまり変わらないみたいだけどね。
8-2.ペットショップですすめられる死亡保険について
ペットショップで子犬を購入する際、死亡保険をすすめてくることが多いと思う。小さな動物は死亡する確立が高い上、購入前にすでに何かの病気にかかっていることもあるからね。
ペットは高い買い物になるから、心配なら加入しておいた方が良いね。
8-3.ペット保険は複雑でオプションがさまざま
出産、先天的な異常、歯科医療、自然災害によるケガについても、各保険会社のプランやオプションによって違うから、そもそも補償されているのか、オプションなら付けられるのか、なんかは選ぶ場合に注意しとこうね。
ペットショップですすめられたペット保険に何も考えずに加入して、実際、病気になっても保障外だったってことは結構あるんだ。保険の検討は購入前にしておこう!
小額短期保険でオプションを付けないなら、1,000円前後かな。だけど犬種、ペットの年齢、大きさなどで保険料は変わるし、治療費や入院費の補償を増やしたりすると、約4,000円も払うことになるみたいだよ。
飼い犬がケガや病気をした時の心配だけでなく、飼い犬が他人や他の犬を傷つけて、賠償請求されることもあるようだから、そういったことも考えて保険のことは考えないといけないね。
9.まとめ
- 犬を飼う(飼育する)のに必要な費用は以下の3つがある
- 毎月の食事代
- 毎月の衛生用品代
- 毎月のトリミング代(爪切り、肛門腺絞り含む)
- 年1回の予防接種が義務付けされている
- 犬は以下の場所で買うことができる
- ペットショップ
- ブリーダー
- インターネットショップ
- 知人
- 犬は、同じ犬種でも血統や毛色によって価格が違う
- 購入前には、ちゃんと犬を飼育できる環境が整っているのか考えよう
あ~でも犬欲しいな~…