無駄遣いをするとすぐに高くなる電気代。日々の出費を抑える上で、あまりお金をかけたくないところですよね。今回は、そんな電気代を安くする節約方法についてのお話です。
すぐにできる節約方法ばかりですので、つか夫さんにもこれからぜひトライしてもらいますよ?
こう見えても実行力には定評のある男だよ!
目次
1.電気代を安くする家電の上手な使い方
電気代を安くするのなら、家電の使い方を改めることが近道!そして王道!
というわけで、誰しもが使っている家電の代表格たちの上手な使い方を紹介しますね。電気代を節約するなら、まずはここからですよ?
1-1.①エアコン|節約方法
エアコンを使うときは、以下のことを意識してみてください!
- 設定温度は控えめに設定する
- カーテンやブラインドで熱の出入りをカットする
- 冷房中は水平に、暖房中は下向きになるよう風向きを調節する
- 室外機の周りはキレイにする
- こまめにフィルターを掃除する
- タイマーを活用する
- 扇風機やサーキュレーターと併用する
- 短時間につけたり消したりしない
エアコンを使う際は、設定温度に気をつけましょう。冷房時はできるだけ28℃に、暖房時は20℃に設定しましょう。そうすることで、年間約2,100円ほど節電効果を見込めます。なぜなら、室内温度と設定温度の差を少なくすることで、余計な電力を使わないようになるからですね。エアコンの電気代が高くなる理由は、この差が主な原因となっているので、効果は大きいですよ!
室内温度と設定温度を差を少なくするために、窓も有効に使うと節約になります。窓は室温を左右する大事なポイントです。熱さと寒さは窓からやってくるからですね。なので、夏の場合はカーテンやブラインドを使って、日差しによる熱の侵入を防ぎましょう。窓の大きさやカーテンの種類にもよりますが、うまくいけば約30%も外からによる熱の侵入を抑えることができます。それと同時に、冷たい空気は部屋の下にたまりやすいので、冷房時は風向きを水平にし、部屋全体に冷たい風を行き渡らせて温度の循環効率を高めると節電効果は高いですよ。
冬の場合は、カーテンを開けてできるだけ日差しを取り入れ、部屋を暖めるようにしましょう。部屋を暖めておくことで暖房効率を上げることができます!逆に、日が落ちてきたらカーテンをしっかり閉め、窓からくる冷気を塞ぐことがポイント。夏とは反対に、暖かい空気は天井にたまりやすいので、暖房時は風向きを下向きにし、部屋全体を温めると良いですね。
また、窓に断熱シートや窓際パネルを設置することで、冷気を防ぐのも効果的です。電気を使わずに部屋の熱を逃さず、それに加えてエアコンの暖房効率も上げることができます。
建物から逃げる熱の約48%は窓とドアだと言われているので、冬は特にそのことを意識し、電気を無駄に使わないようにする対策を行いましょうね!
じゃあさ、室外機の周りに物を置かないようにしたり、フィルターをこまめに掃除したりすることも節電にとても効果的だね。
その通り。室外機の周りをキレイにし、フィルターを月に2回ほど清掃すると、年間で約800円の節電効果がありますからね。
ですが、エアコンが効率良く作動する環境をつくっても、ずっと起動させていたのでは意味がありませんので、エアコンを長時間使わない工夫も忘れないように。寝る際にタイマーを使用すると良いですよ。
ちなみに、エアコンは立ち上がり時に一番電力を使います。そのため、短時間で何度もスイッチを入れたり消したりを繰り返してしまうと、余計に電力を消費してしまい、電気代が高くなってしまいます。そういった場合は、エアコンを自動運転に設定しておくと何度もスイッチをいじらなくて済みますよ。
1-2.②照明器具|節約方法
照明器具を使うときは、以下のことを意識してみてください!
- 不要な照明をこまめに消す
- 白熱電球をLED電球に変える
- 照明器具を掃除する
- 調光機能を活用する
照明器具で一番高い節電効果を望めるのは、白熱電球をLED電球に変えることです。LED電球は他の電球と比べて消費電力がとても少なくなっています。だいたい白熱電球の約5分の1ほどですね。なので、白熱電球(54W)をLED電球(8W)に換えたとしたら、月に約200円、年間で約2,400円も節約することができますよ!
また、LED電球は寿命も長いので、何度も買い替える必要がありません。白熱電球の寿命が1,000〜2,000時間程度のところ、LED電球は40,000時間程度と言われ、20倍以上も長持ちします。何度も買い替える手間も費用も軽減できるってことですね!
LED電球は値段がおよそ2,000円と、他のものと比べて高くなっていますが、消費電力と寿命のクオリティの高さから、買う価値は十分あると思います。
ちょっと質問なんだけど、何度も照明を点けたり消したりするのって、余計に電力を消費したりする?
いい質問ですよ、つか夫さん。何度も照明を入切するのは、かえって電力を使うって思われている人は多いと思います。エアコンの場合は確かにその通りです。ですが、照明の場合は違います。実はランプ類って、入切の際はほとんど電力を消費していないんですよ。なので、不要の時は迷わずにばしっと消してしまいましょう。ただ、あまりにも頻繁な入切はランプ類の寿命を短くするので注意してくださいね。
あと、照明機具やそのカバーなどが汚れると、明るさが低下してしまうので、こまめに掃除することをオススメします。ダイニングは油汚れが目立つので3ヶ月、リビングはホコリやたばこのヤニの具合から半年、浴室やトイレはカビや湿気でこびりつくホコリの程度から1年に1回ほど、掃除を行うと良いですよ。汚れを取り除き、綺麗な状態を保っておけば、調光機能で明るさを少なめに調節しておいても、十分な明るさを維持することができますからね!
1-3.③冷蔵庫|節約方法
冷蔵庫を使うときは、以下のことを意識してみてください!
- 季節に合わせて設定温度を変える
- ドアの開閉は短く、少なく
- 食品を詰め込みすぎない
- 上に物を置かず、側面にはすき間をあける
特に節電に効果があるのは、季節に合わせて設定温度を変えることです。冷蔵庫は庫外との温度差で効率よく冷えます。室温の下がる冬は設定温度を弱にしましょう。設定温度を適切にするだけでも、年間で約1,400円節約できます。
また、冷蔵庫は本体の上・左右・裏にある程度の間隔をあけておくと、効率よく放電することができると同時に、物がない理由から周囲の温度を下がるので、節電効果が期待できます。
壁から適切な感覚で設置している場合、そうでない場合と比べて年間で約990円節約できますよ!
1-4.④温水便座|節約方法
温水便座を使うときは、以下のことを意識してみてください!
- 使わない時はフタを閉める
- 設定温度を中から弱にする
- 夏は温水便座をOFFにする
温水便座は、ちょっとしたことだけで節電することができます。まずは、フタを開けっ放しにしないこと。開けっ放しにしてしまうと、放熱で余分な電力を使ってしまいます。使用したらフタを閉める、この癖をつけるだけで年間に約770円節約できます。
また、暑い夏はウォシュレットや便座暖房の設定をOFFにし、冬の場合でも温度は弱にしてください。年間で約1,000円節約できますよ!
1-5.⑤洗濯乾燥機|節約方法
洗濯乾燥機を使うときは、以下のことを意識してみてください!
- 洗濯・乾燥はまとめて行う
- タイマー機能を利用して夜間にまとめて洗濯・乾燥を行う
- 乾燥機のフィルターをこまめに掃除する
洗濯乾燥機は乾燥にとても電気を使用します。1回の乾燥にかかる電気代は、ドラム式の洗濯乾燥機で約50円(ヒートポンプ乾燥のタイプだと約15円)、縦型のものだと約60円もかかります。なので、いかに効率よく洗濯乾燥機を使えるようにするかが節約のカギとなってきます。
効率よく洗うためには、こまめに洗濯・乾燥をするのではなく、容量がいっぱいになるまで洗濯物をためてからから一気に洗って乾燥させると良いですね。洗濯機の容量に合わせてまとめ洗いをした方が、電気代が年間約130円、水道代は約3,820円も節約できます。
乾燥も同じで、容量の8割の量を入れて2日に1回使用した場合、毎日こまめに使用したのと比べて電気代が年間約920円安くなります。
また、東京電力の夜得プランを併用することでもっと節約することもできます。洗濯乾燥機のタイマー機能を使い、電気代が安くなる夜間にまとめて洗濯・乾燥をしてしまえば、月で約610円、年間で約7,320円も節約が期待できますよ!
それと、フィルターをこまめに掃除することも忘れずに。フィルターが目詰りしてしまうと乾燥効率が落ちてしまうからです。フィルターの手入れを知らせるランプが点灯したら、放置しないですぐに掃除しましょう。目安としては3ヶ月から半年に1回と考えておけば大丈夫ですよ。
1-6.⑥食器洗い乾燥機|節約方法
食器洗い乾燥機を使うときは、以下のことを意識してみてください!
- まとめ洗いをする。
- タイマー機能を利用して夜間にまとめ洗いする
- 乾燥機能は使用せずに、余熱で乾燥させる
食器洗いはまとめて行うのが基本です。少量の食器をこまめに洗ってしまうと、余分に電気代と水道代がかかってしまいますからね。水につけて食器を貯めるか、少量なら手洗いで済ませるか、どちらかにした方がお得です。
また、東京電力の夜得プランを有効活用すれば、電気代をもっと安く済ませることができますよ。タイマー機能を利用して食器を夜間にまとめて洗っておけば、電気代を抑えるとともに朝方そのまま食器を使えるので、一石二鳥ですね。この方法を使えば、月に約300円、年間で約3,600円の節約を期待できます。
そうですね、使い勝手が良い料金プランだと思います。
あと、食器洗い乾燥機には乾燥機能を使用しないことで節電する方法もあります。乾燥機能は電気の消費量が多いので、OFFにして高温洗浄の余熱で乾燥させると良いですよ。洗い終わった後に食器洗い乾燥機を開けて置くだけで、自然に乾燥しますので。
洗濯乾燥機でもそうですが、乾燥機能は多くの電力を消費します。できることなら、自然乾燥で済ませることをオススメします。
ちなみに、食器洗い乾燥機を導入すると、手洗いに比べて電気代や水道代など年間約8,000円以上を節約することが可能です。乾燥機能にかかる電気代の高さを抑えることができれば、家事の手間と出費をとことん抑えてくれる主婦の味方になってくれますよ!
2.⑦古い家電を買い替える|節約方法
家電を上手に使うことも大切ですが、製品自体を省エネな物に買い替えるのも、立派な節約方法です。
家電製品は壊れにくいため、多くの家庭で数年から数十年にわたって使い続けていると思います。ですが、古い機器から新しい物へ買い換えると、機器によっては年間の電気代が10,000円も安くなる可能性があるんですよ。
家庭内での電力の消費が大きい冷蔵庫・照明器具・エアコンなどは、買い替えを検討した方が良い場合があるかもしれませんね。その基準として以下を参考にしましょう。
- 冷蔵庫の消費電力は10年前の製品の約3分の1
- LED電球の消費電力は白熱電球の約5分の1以下
- エアコンは5年以上前のものより、消費電力を約15%減らすことができる
資源エネルギー庁の省エネ性能に関する調査によると、2003年度と2013年度の401〜450Lクラスの冷蔵庫では、年間消費電力量が約3分の1も下がっていることがわかります。消費電力量にして、約400kWh下がっているため、年間約10,800円を節約できるってことですね。
照明器具では、白熱電球(54W)をLED電球(8W)に換えると、月に約200円、年間で約2,400円を節約できます。
また、エアコンの場合、2004年型と2014年型では年間の消費電力に約100kWhの差が出ており、年間で約2,900円を節約できます。エアコンは、2001年から省エネ化が進んでいたため、1995年型のものと2014年型のものを比較すると、年間で約650kWhも消費電力に差があるんですよ。電気代にして年間約17,500円も節約できるんです。この差は大きいですね。20年近く使っているなら、買い替えた方が間違いなく電気代がお得になりますよ。
3.契約を変更する
電気代を節約するには、家電を上手に使いこなす以外の方法もあります。そちらを紹介いたします。
3-1.⑧料金プランを見直す|節約方法
電気の料金プランを最適なものにすると、電気代の大きな節約を見込めます。夜にたくさん電気を使う場合は夜間の単価が低いプランを、休日に電気をたくさん使う場合は土日の単価が低いプランを、と、自分の生活に合った料金プランを利用しましょう。
この料金プランの選択はとても重要で、自分の生活に最適なものを選ぶと、そうでない場合に比べて年間約15,000円以上も電気代の節約が期待できるんです。
どうやって選んだらいいかな?
そんな人はこちらのサイトから料金プランのシミュレーションをすることができますよ。是非一度試してみてください。
また、最近では電力会社自体を乗り換える人が多いことはご存知でしたか?資源エネルギー庁によれば既に500万件以上が電力会社を切り替えています。
こちらの「でんきの比較」では請求書か電気使用料のお知らせを用意するだけで、無料で電力会社を比較してくれます。分かりにくい電気料金のことや、そもそも電力会社を変えるということについても漫画で分かりやすく解説してくれています。[/ignore]
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3-2.⑨契約アンペア数を下げる|節約方法
契約アンペア数を変えることも、電気代の節約につながります。
電気代は、契約アンペア数が大きくなるほど高くなります。契約アンペア数によって基本料金が変わるからですね。
例えば、東京電力の従量電灯Bで50Aで契約しているとしましょう。電気の使用量を見直し、30Aでも大丈夫な家電の使い方ができるようになったら、50Aの基本料金1,404円00銭が30Aの842円40銭になり、561円60銭安くなります。これは年間で計算すると、約6740円の節約です。
もしもブレーカーが落ちても上げればいいだけだし、家電を同時に使わないように節電も意識できるね。
電力会社に電話すればすぐに対応してくれるので、契約アンペア数に余裕がある場合は試してみる価値はありますよ!
3-3.⑩電気代の支払い方法を変更する|節約方法
電気代は口座振替にすると、口座振替割引というものが適用される場合があります。
いえ、クレジットカード払いの人もいますよ。クレジットカードで支払ってポイントを貯める人もいますので。電力会社によって口座振替割引がなかったり割引額が違ったりします。支払い方は人それぞれですが、口座振替割引の方がお得の場合はこちらを使用するべきでしょう。
現在、電気料金の支払いで口座振替割引制度がある電力会社は以下の通りです。
電力会社 | 口座振替割引額 | |
月 | 年間 | |
東京電力 | 54円 | 648円 |
中部電力 | 54円 | 648円 |
北陸電力 | 54円 | 648円 |
関西電力 | 54円 | 648円 |
中国電力 | 54円 | 648円 |
九州電力 | 54円 | 648円 |
四国電力 | 54円 | 648円 |
※ 2016年2月時点での金額です。
4.まとめ
- 電気代を節約するなら、家電を上手に使いこなすことが必須
- 古い家電は新しい物に買い替え、消費電力を少なくする
- 電気の料金に関わる契約の見直しは、電気代の節約になる
今すぐに電気代を節約できる方法ばかりだったでしょう?
思っていたよりも簡単な方法だったし、これなら僕でも続けられるんじゃないかな?
そうと決まればさっそく実行!
まずは契約アンペア数を30Aまで引き下げるために電力会社に電話するぞ!
じゃ、じゃあ古い家電を買い替えに……!
ぜひお願いします。