物を捨てられない人が抱える3つの心理!それに打ち勝つ方法とは?

捨てられない心理

物を捨てられないのは、とある心理が働いているせい。その心理をクリアできなければ、上手に断捨離はできません。今回は、物を捨てられない人が抱える心理と、その心理に打ち勝つ方法をご紹介します。

つか夫

捨てられない……。

節子

今日こそは物であふれかえった自室を断捨離するんじゃなかったんですか?

つか夫

そうなんだけど、いざ片付け始めると全然捨てられなくて。
なぜだ……。

節子

そうですね。
とある心理がつか夫さんの「捨てる行為」を邪魔してるからでしょう。

つか夫

とある心理?

節子

はい。
今、つか夫さんがどういった心理状態にあるのか、どうすれば物を捨てられるようになるのか、教えてあげますね。

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1.物を捨てられない人が抱える3つの心理

物が捨てられない 心理

物を捨てられない人が抱える心理は、主に3つあります。それぞれ説明しますね。

1-1.断捨離を妨げる心理:「もったいない」

もったいない」と思う気持ちは、物が捨てられなくなる典型的な心理状態です。

一度手に入れた物を捨てるのは、確かにもったいなく感じるものですよね。それは、所有したものを手放したくないと思う「損失回避」と所有している物の価値を理由なく高くしてしまう「授かり効果」が働くからなんです。

つか夫

わかる。また使うかもしれないって考えると、すごくもったいなく思っちゃうんだよね。

いつかまた使うかもしれない」というのは、捨てられない理由として多くの人が思い浮かべてしまうものですよね。また、もったいないという心理は、高い金額で購入した物の場合に起こりやすいです。「高かった物だから、捨てるのはもったいない!」といった具合ですね。

物を捨てられない人は、このもったいないという心理が理由で、断捨離を上手にこなすことができないんです。

1-2.断捨離を妨げる心理:「罪悪感」

物を捨てる際に感じる「罪悪感」も、物を捨てられなくする心理状態の一つです。

「人にもらった物だから、なんだか捨てるのはくれた人に申し訳ない」といった罪悪感が、捨てる行動にストップをかけるわけですね。

つか夫

あー、確かに贈り物って捨てにくいよね。
自分の好みじゃなかったり、使っていない物であっても、なんだかね。

贈り物は単なる物でなく、くれた人の気持ちが入っていると考えてしまうので、捨てる際に罪悪感が生まれてしまいます。ですので、こちらももったいないと感じる心理状態と同じように、ある程度はしょうがない部分だと言えるでしょう。

1-3.断捨離を妨げる心理:「思い出」

物に感じる「思い出」も、物が捨てられなくなる心理状態です。

どんな人でも、一度は思い出の品を捨てられないと思ったことはあるでしょう。思い出の品を捨てられない理由は、手に入れた経緯や関連する出来事を忘れたくないと思うからですね。なので、捨てることに抵抗を感じてしまうんです。もう不必要な物だとわかっていても、思い出が強ければ強いほど捨てにくくなってしまうんですよ。

つか夫

確かに、僕も思い出の品は全部取っておいちゃうなぁ。もう要らないし、取っておいても邪魔になるだけってわかっていても捨てられないんだよね。

捨てようとすると、ついつい昔の記憶が蘇っちゃうんですよね。

 

 

2.捨てられない心理に打ち勝つ3つの方法

捨てられない心理 克服

「もったいない」「罪悪感」「思い出」、これらの心理状態は物を捨てようとする気持ちを妨げてきます。なので、断捨離を上手にこなすためには、まずこれらの心理状況に左右されないようにならなければなりません

そこで、これらの心理状態に打ち勝つ有効な方法を紹介いたします。

2-1.「いつか」は絶対に来ないことを知る

もったいないという心理状態は、「いつかは絶対来ないことを知ると、「使わないのに持っている方がもったいない」という気持ちを切り替えることができます。

もったいないという気持ちは、「いつか使うかも知れない」という考えから来ます。値段が高い物であった場合はなおさら、大金をムダにしたことを認めたくない気持ちから、そう思ってしまいますね。

ですが、考えてみてください。その「いつか」は本当に来るのでしょうか?

結論から言ってしまうと、ほぼ確実に来ません。長年使わずに、結局捨ててしまうケースが圧倒的です。ムダに部屋のスペースを埋めるだけの結果になりがちなんですよ。それなら、いっそのこと捨ててしまった方がお得ですよね。

きつい言い方をしますと、「いつか使うかもしれない」というのは、物を捨てないための都合の良い言い訳なんですよ。損失回避と授かり効果からくる、所有物を保護したい心理を守ろうとしているだけなんです。そう考えると、「いつか使うかもしれない」って気持ちで捨てようか捨てまいか悩んでいる時間こそもったいなく感じませんか

つか夫

確かに、どうせ使わないんなら取っておく必要は無いね。
片付けの度に、やっぱり使うかもしれないし……って悩むのも時間のムダだね。

「いつか使うかもしれない」という気持ちで残した物は、大概使わずに終わりますからね。そのいつかは来ないと知っておくだけで、一気に捨てられるようになりますよ。

それでも「やっぱり使う場面があるかもしれないし……」と思われる場合は、その物に1年間の猶予を与えてみてください。1年経っても使わなかった場合、何も考えずに捨てましょう。そうすることで、結局いつかは来ないんだ、と強く確信できますよ。

2-2「感謝」の気持ちで罪悪感をやわらげる

物をくれた人に対する罪悪感は、感謝の気持ちを持つことでやわらげられます

確かに、もらい物を捨てようとすると罪悪感が伴うので、捨てにくいですよね。ですが、捨てたいと少しでも感じているのなら、そのもらい物は自分にとって重荷や邪魔な存在になっている可能性が高いので、心に負担を感じながらも取っておく必要はないでしょう。

そこで、罪悪感をなるべく感じないようにするために、もらい物を捨てる時は物と感情を別にして考えてみてください。自分に贈ってくれた行為には感謝の気持ちを持ち、実際に受け取った物に対しては別の視点で考えるんです。自分の趣味に合っている物か、必要な物か、と。

そうすれば、捨てる結果になっても、捨てる行為ともらい物に対する感謝の気持ちは別々に考えられるようになるので、罪悪感が薄れますよ。

つか夫

そっか、プレゼントされた物はどうしても感情が入って捨てにくいから、その気持ちを別にするんだね。

その通りです。それに、捨ててしまったとしても、マイナスな気持ちを抱えたまま手元に置いておくよりは、良いと思います。相手にとっても自分にとっても。

2-3.「思い出」は心にしまう

思い出の品を捨てる時、「思い出は心にしまうようにしましょう。

「使わないし不要だと思うけど、思い出があるから捨てられない」というは、自分の気持ちと折り合いがついていないだけの場合が多いです。なので、思い出は心にしまって、気持ちに踏ん切りをつけましょう

具体的には、思い出の品を写真に残すと良いですね。写真にすれば、思い出をずっと残すことができるので、思い切って捨てれるようになりますよ。

また、1つ知っておいてほしいことがあります。それは、例え思い出の品を捨てたとしても、思い出は消えないということです。物を捨てられない人は、必要以上に「思い出の品は捨てにくい」と思い込んでいる傾向がありますが、大切な記憶ほどそう安々と忘れないのが人間です。このことを理解しておくだけでも、思い出の品に対する思い込みはだいぶ落ち着くと思いますよ。

もらい物と同じように、思い出の品も捨てにくいのは確かです。ですが、思い出の品が部屋のスペースを取りすぎて、今の暮らしが楽しめないようなら、整理する必要がありますよね。過去の思い出も大事ですが、やはり一番大切なのは今だと思います。

3.まとめ

  • 捨てられない心理は以下の3つ
    • 「もったいない」
    • 「罪悪感」
    • 「思い出」
  • 捨てられない心理を打ち勝つ方法は以下の3つ
    • 「いつか」は絶対に来ないことを知る
    • 「感謝」の気持ちで罪悪感をやわらげる
    • 「思い出」は心にしまう
つか夫

うーん、全部当てはまっているよ。
だから物を捨てられなかったのか、僕は。

節子

この3つの心理は誰しもが持っているものです。捨てられない人はその度合いが大きいというだけで、今からでも気持ちは切り替えられますよ。
つか夫さんは特に思い出の品を捨てられない人のようですし、とりあえず写真に残すことから始めてみてはどうですか?

つか夫

そうだね。
じゃあ、まずは昔使っていたこのランドセルを写真に……。

節子

逆に今までよく取っておきましたね、それ……。